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  • 2022.03.23. 代表的なセキュリティソフト7種類の比較と選ぶ際のポイント

    企業活動を行う上でインターネット環境は不可欠であるものの、利用にあたっては情報セキュリティ対策を万全にしておく必要があります。対策が不十分でウイルス感染による情報漏洩などが起きた場合、自社の信用を失うばかりか、多大な賠償責任を負うことになります。

    当記事は代表的なセキュリティソフトを7種類取り上げ、特徴や価格などについて解説します。製品選びに迷った際の対処法も紹介するため、中小企業の情報システム担当者や経営に携わる方は、ぜひ参考にしてください。

     

    1.セキュリティソフトの分類

    セキュリティソフトとは、コンピューターを悪意のある第三者の攻撃から守ることを目的としたソフトウェアです。機能は主に「内部からの攻撃」に対応する機能、「外部からの攻撃」に対応する機能に分かれます。前者は誤操作や組織関係者によるデータの持ち出しなどを監視する機能であり、後者はマルウェアによる被害を防ぐための機能です。

    マルウェアとは、不正かつ有害な動作を行う意図で開発されたプログラムやソフトウェアであり、その手口は近年巧妙化しています。さまざまな脅威やリスクを回避するためには、従業員のITリテラシーを高めると同時に、機能的なセキュリティソフトを使用することが重要な要素となります。

     

    2.代表的なセキュリティソフト7種類を比較

    セキュリティソフトの種類は多岐にわたるため、製品選びに迷うケースもあるのではないでしょうか。自社に適したセキュリティソフトを選ぶためには、製品の機能や特徴を把握しておくことが大切です。

    ここでは、代表的なセキュリティソフトについて詳しく解説します。

     

    2-1.ノートン

    ノートンライフロック社の「ノートン360スタンダード」は、スパイウェアやウイルス対策機能に加えて、ネットプライバシー保護機能も豊富なセキュリティソフトです。

    会社名 ノートンライフロック(Norton Life Lock Inc.)
    法人向けサービス ノートン360スタンダード
    対応OS Windows・Mac・Android・iOS
    端末数 1台
    価格 要問い合わせ(個人:3,780円/1年版)
    特徴
    • 高度なセキュリティ機能で未知のサイバー攻撃にも対応する
    • 独自VPN接続によりWi-Fi接続時の安全な通信環境を実現する
    • 重要データやファイルをクラウド上に自動でバックアップする

    出典:https://jp.norton.com/

    同製品は、海外企業を中心に多く導入されています。優れたパスワード管理機能もあるため、各種ネットワークサービスを多用する企業に適します。

     

    2-2.ウイルスバスター

    トレンドマイクロ社の「ウイルスバスター」は、最新のAI技術を活用したクラウド型のセキュリティソフトです。

    会社名 トレンドマイクロ株式会社
    法人向けサービス ウイルスバスタークラウド
    対応OS Windows・Mac・Chromebook・Android・iOS・iPadOS
    端末数 3台
    価格 要問い合わせ(個人:5720円/1年版)
    特徴
    • ファイルへの接続をリアルタイムで監視する
    • 不正サイトや悪意のあるサイトへのアクセスをブロックする
    • 脆弱性につながるプログラムやセキュリティ設定を見つけて一括修正する

    出典:https://www.trendmicro.com/ja_jp/business.html

    同製品は一般企業だけでなく、デジタルデータの活用が欠かせない医療機関でも導入されています。業務のクラウド化を進めたい企業にとって、有用な選択肢の一つです。

     

    2-3.ESET

    ESET(イーセット)社の「ESET PROTECT Entry クラウド」は、情報セキュリティ対策からネットワーク保護までを実現する人気のセキュリティソフトです。

    会社名 ESET, spol.s.r.o.
    法人向けサービス ESET PROTECT Entry クラウド
    対応OS Windows・Mac・Android
    端末数 1台
    価格 年額5,950円
    特徴
    • 独自の解析技術により新種のマルウェアを高精度で検出する
    • ファイルを暗号化して端末の盗難紛失時の情報漏洩を防ぐ
    • メモリー使用量を抑えてパソコンの動作を軽快に保つ

    出典:https://eset-info.canon-its.jp/

    他社製品から乗り換える場合は、更新残期間をESETが保証してくれるサービスが利用できます。無駄なくセキュリティソフトを刷新したいという企業におすすめです。

     

    2-4.Kaspersky

    Kaspersky(カスペルスキー)社の「カスペルスキー セキュリティ」は、先進技術による優れたセキュリティ機能を持ち、第三者機関の性能テストにおいて高評価を得ています。

    会社名 株式会社Kaspersky Labs Japan
    法人向けサービス カスペルスキー セキュリティ
    対応OS Windows・Mac・Android
    端末数 5台
    価格 要問合せ(個人:5,072円/1年版)
    特徴
    • ウイルスの行動パターンを解析して新種ウイルスをいち早く検知する
    • 強力な通信上の防火壁でデータの不正送信を防ぐ(Windows版のみ)
    • Webカメラへの不正アクセスをブロックする

    出典:https://www.kaspersky.co.jp/

    同製品は個人情報の漏洩対策として非常に信頼性があり、行政機関や銀行などでも多く導入されています。

     

    2-5.マカフィー

    マカフィー社の「マカフィー リブセーフ」は、総合的なセキュリティ機能に加えて、True Keyと呼ばれる生体認証機能も搭載しています。

    会社名 McAfee, LLC.(日本正規販売店:マカフィー株式会社)
    法人向けサービス マカフィー リブセーフ
    対応OS Windows・mac・Android・iOS
    端末数 無制限
    価格 要問い合わせ(個人:9,980円/1年版)
    特徴
    • マルチデバイス保護によりスマートフォンにも対応する
    • 指紋認証や顔認証で安全かつスムーズなログインを可能にする
    • スキャンやインストールのためのツールを統合しセキュリティの脆弱性を補う

    出典:https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html

    同製品は端末数の制限がないため、将来的に端末の増加が見込まれる企業や、端末数が変動する学校法人などにおすすめです。

     

    2-6.ZEROウイルスセキュリティ

    ソースネクスト・ZEROウイルスセキュリティは、ウイルス検知の正確性に定評がある日本製のセキュリティソフトです。

    会社名 ソースネクスト株式会社
    法人向けサービス ZEROウイルスセキュリティ
    対応OS Windows・Mac・Android・iOS
    端末数 10台~
    価格 10台の場合16,200円(ライセンス単価:1,620円)
    ※更新期間の縛りなし
    特徴
    • 不正アクセスを監視し、検知したウイルスを自動で駆除する
    • 身代金ウイルスであるランサムウェアを高精度でブロックする
    • フィッシングや迷惑メールなど幅広いリスクに備える

    出典:https://www.sourcenext.com/product/security/zero-virus-security/

    他社製品とは異なり、更新料が一切かからないことがメリットです。同製品は一般企業だけでなく国や自治体関連でも導入されています。

     

    2-7.EXOセキュリティ

    JIRAN JAPAN社の「EXOセキュリティ」は、法人向けに提供されるエンドポイントセキュリティソフトです。エンドポイントとは、サーバー・パソコン・スマートフォンなどの末端機器を指します。

    会社名 株式会社JIRAN JAPAN
    法人向けサービス EXOセキュリティ
    対応OS Windows・Mac
    端末数 ・50台まで5,000円で使い放題
    ・50台以降は1ユーザーあたり200円(月額)
    価格 月額5,000円
    特徴
    • マルウェアはもちろんランサムウェア、悪性web保護もできる
    • 有料オプションでDLP機能が使える
    • 人工知能とクラウド分析技術によりマルウェアを高精度でブロックする
    • 暗号化されていない個人情報を検出して情報漏洩リスクを低減させる
    • 管理者ページが操作しやすく専門知識がなくても容易に扱える

    出典:https://exosp.net/

    同製品は確実なセキュリティ機能を持ちながらも、50台まで追加料金なし・使い放題で使用できるコストパフォーマンスが強みであり、50台以降も1ユーザーあたり200円(月額)で使用可能です。ITに精通したエンジニア職から支持されるなど、性能面も折り紙つきです。

     

    3.セキュリティソフトの種類に迷った時は?

    どのようなセキュリティソフトを選ぶべきか迷った際には、下記を実践しましょう。

    導入するセキュリティソフトの検討方法

    • 必要な機能が備わっているかどうか確認する
    • 更新頻度や使用可能端末数を確認する
    • トライアル(体験版)を活用する

    公式サイトで情報収集をしながら、必要な機能に優先順位をつけて選ぶことがポイントです。多様化する脅威に備えるためには、頻繁にアップグレードを行っている製品を選ぶことも必要です。

    セキュリティソフトは、製品によりライセンス当たりの使用できる端末数が異なります。価格を比較する際には、トータルの運用コストに着目しましょう。さらに種類を決めかねるという場合は、本契約の前にトライアルを活用して適否を判断することが無難です。

     

    まとめ

    セキュリティソフトは、コンピューターを内部・外部からの攻撃から守るソフトウェアです。代表的なものとして、ノートン・ウイルスバスター・ESET・Kaspersky・EXOセキュリティなどが挙げられます。種類が多く迷った場合は、必要な機能の有無や更新頻度、使用可能端末数に着目しましょう。

    これからセキュリティソフトを導入する企業においては、機能・価格・使いやすさのバランスに優れたEXOセキュリティの導入を、ぜひご検討ください。