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    セキュリティコラム

    社内チャットは安全ですか?ビジネスチャット利用時に見落とされがちなセキュリティリスク

    ビジネスチャットは安全?SlackやTeamsなどの利用で発生する情報漏えいや管理リスクを解説し、企業に必要なセキュリティ対策を紹介します。
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    EXOセキュリティ
    Jul 29, 2026
    社内チャットは安全ですか?ビジネスチャット利用時に見落とされがちなセキュリティリスク
    Contents
    ビジネスチャットが企業で広く利用される理由メールに代わるコミュニケーション基盤として定着テレワークやハイブリッドワークを支える存在利便性の高さが生む管理上の課題ビジネスチャット利用時に見落とされがちなセキュリティリスク誤送信や誤共有による情報漏えい外部ユーザーとのチャットによる情報管理リスク添付ファイルや共有リンクの取り扱い退職者・異動者アカウントの管理漏れ安全に運用するために企業が取り組むべきポイント利用ルールとガイドラインを整備するアクセス権限と外部共有設定を見直すログ管理と定期的な利用状況の確認を行うセキュリティ教育を継続的に実施するまとめ

    近年、多くの企業でコミュニケーションの中核を担うようになった、ビジネスチャット。代表的なサービスとして、Slack、Chatwork、Microsoft Teamsなどがあります。業務効率化や迅速な意思決定に大きく貢献する一方で、その手軽さゆえにセキュリティ対策が後手に回っているケースが散見されます。社内チャットだから安心、という思い込みは、重大な情報漏えいリスクを引き起こす要因になりかねません。

    本記事では、ビジネスチャットの普及背景を整理した上で、見落とされがちな具体的なセキュリティリスクと、安全に運用するために企業が今取り組むべき対策について解説します。

    ビジネスチャットが企業で広く利用される理由

    かつて企業内の主要な連絡手段であった電子メールに代わり、ビジネスチャットは今や不可欠なコミュニケーション基盤として定着しました。業務のスピード感を劇的に高めるツールとして、業種や規模を問わず多くの企業が導入を進めています。

    ここでは、ビジネスチャットがこれほどまでに広く利用されるようになった背景と、その一方で生じている管理上の課題について整理します。

    メールに代わるコミュニケーション基盤として定着

    ビジネスチャットが急速に普及した最大の理由は、電子メールが抱えていた形式的な挨拶の必要性や、返信の遅れといった課題を解消した点にあります。用件のみをリアルタイムにやり取りできる簡便性や、複数人が同時に議論に参加できるグループ機能により、業務効率は大幅に向上しました。これにより、日常的な業務連絡からプロジェクトの進行管理まで、あらゆるビジネスシーンにおける基盤として定着しています。

    テレワークやハイブリッドワークを支える存在

    場所を選ばない働き方であるテレワークやハイブリッドワークの普及において、ビジネスチャットは物理的な距離を埋める重要な役割を果たしています。オフィスにいるかのような円滑な情報共有を可能にし、組織の一体感を維持する役割を担っています。スマートフォンやタブレットなどのマルチデバイスに対応していることも、外回りが多い職種や現場主体の業務における柔軟な働き方を強力に支える要因となっています。

    利便性の高さが生む管理上の課題

    一方で、誰でも直感的に使える利便性の高さは、企業のシステム管理者にとって新たな課題をもたらしています。ユーザーが会社の許可を得ずに個人用のチャットツールを業務に利用する、シャドーITが発生しやすくなるだけでなく、機密情報の共有が日常化することで、どこにどのような重要データが存在するのかを把握することが難しくなります。高い利便性を維持しながら、いかに統制を図るかが企業の大きなテーマとなっています。

    ビジネスチャット利用時に見落とされがちなセキュリティリスク

    ビジネスチャットはその手軽さから、従業員が必要以上に心理的ハードルを下げて利用する傾向があります。電子メールを送る際には細心の注意を払う従業員であっても、チャットになると警戒心が薄れてしまうケースは少なくありません。

    ここでは、ビジネスチャット利用時の代表的なセキュリティリスクについて確認しましょう。

    誤送信や誤共有による情報漏えい

    チャットツールは迅速な返信ができる反面、宛先やチャンネルの確認を怠ることで、意図しない相手にメッセージを送信してしまう誤送信が発生する可能性があります。特に、名前が似ている別の従業員や、社外のパートナー企業が含まれるグループに対して、社外秘のデータや個人のプライベートに関わる情報を誤って共有してしまうケースが後を絶ちません。電子メールのように送信直後の取り消し機能が備わっているツールもありますが、相手が閲覧してしまった後では手遅れとなるため、本質的なリスク回避には至りません。

    外部ユーザーとのチャットによる情報管理リスク

    外部の取引先や業務委託先を自社のチャット環境に招待するゲスト機能や外部接続機能は、共同プロジェクトを円滑に進める上で非常に便利です。しかし、これにより社内向けと社外向けの境界線が曖昧になるというリスクが生じます。社内メンバー向けに発信すべき経営情報や新製品の企画書などを、外部ユーザーが参加しているチャンネルに誤って投稿してしまうリスクは常に存在します。外部ユーザーの権限管理を適切に行っていない場合、過去のやり取りをすべて閲覧されてしまう事態も起こり得ます。

    添付ファイルや共有リンクの取り扱い

    ビジネスチャット内では、ファイル共有が頻繁に行われます。クラウドストレージの共有リンクや、各種ファイルの直接添付は業務をスムーズに進めますが、これらのデータに対する管理が形骸化しやすいのが特徴です。一度チャット上にアップロードされたファイルは、設定次第で誰でもダウンロード可能になり、従業員の個人PCやスマートフォンに容易に保存されてしまいます。さらに、閲覧権限の期限を設定していない共有リンクがチャットのログに残り続けることで、将来的に第三者へ漏えいする潜在的なリスクも抱えることになります。

    退職者・異動者アカウントの管理漏れ

    人事異動や従業員の退職に伴うアカウント管理の不備も、重大な内部不正や情報漏えいを引き起こす要因です。退職した従業員のアカウントが削除されずに残っていると、退職後も社内のチャット環境にアクセスし、機密情報や顧客データを閲覧・取得することが可能になります。また、異動によって担当を外れたプロジェクトのチャンネルに参加し続けたままになっているケースも多く、組織内のアクセス制御が守られない原因となっています。

    安全に運用するために企業が取り組むべきポイント

    ビジネスチャットのリスクを排除するために、ツールの利用自体を過度に制限することは、業務効率の低下を招くため現実的ではありません。

    利便性を損なうことなく、リスクを最小限に抑えるために、具体的な4つのポイントを解説します。

    利用ルールとガイドラインを整備する

    安全な運用の第一歩は、従業員が遵守すべき明確なルールとガイドラインを策定し、周知することです。どのような情報をチャットで扱ってよいのか、外部ユーザーとのやり取りにおける注意点は何か、などを具体的に定義します。

    ●   個人情報や社外秘の財務データはチャット上での送信を禁止し、専用の安全なシステムを利用する。

    ●   社外のユーザーが含まれるチャンネルには、一目で識別できるようなチャンネル名称(例:【社外共有】プロジェクト名)を設定する。

    ●   社外秘・重要データを含むファイル添付を行う際は、事前に上長への確認や指定の承認フローを経ることを義務付ける。

    これらのルールを明文化し、いつでも閲覧できる状態にしておくことが重要です。

    アクセス権限と外部共有設定を見直す

    ビジネスチャットが持つセキュリティ機能を最大限に活用し、システム的な制限をかけることが効果的です。従業員の裁量に頼るだけでなく、管理者がコントロールできる仕組みを構築します。

    ●   アカウントの即時停止プロセス: 人事システムと連携し、退職者のアカウントが最終勤務日の終了と同時に自動で停止・削除される仕組みを整える。

    ●   外部共有の制限: 外部ユーザーの招待権限を一般従業員には与えず、管理者の承認制にする。また、プロジェクト終了時には外部ユーザーのアカウントを自動的、または定期的に一括削除する。

    ●   デバイス制限と多要素認証: 会社が支給した端末以外からのアクセスを制限し、ログイン時には多要素認証(MFA)を必須とすることで、アカウントの乗っ取りを防ぐ。

    ログ管理と定期的な利用状況の確認を行う

    万が一、情報漏えいや不適切な利用が発生した場合に備え、通信ログや操作履歴の取得・保管体制を整えることが不可欠です。

    ●   メッセージの送信履歴やファイルのダウンロード履歴を長期的に保存し、監査が行える状態を維持する。

    ●   定期的に利用状況の棚卸しを行い、長期間使われていない休眠アカウントや、活動していないグループチャンネルを強制的に削除・整理する。

    ●   キーワード検知機能を活用し、機密性の高い単語や不適切な表現が使われた際に管理者にアラートが飛ぶ仕組みを導入する。

    ログの存在を従業員に周知しておくことは、内部不正に対する抑止力としても機能します。

    セキュリティ教育を継続的に実施する

    どれほど高度なシステム対策や厳格なルールを設けても、実際にツールを操作する従業員のセキュリティ意識が低ければリスクは解消しません。そのため、全社的な教育を定期的に行う必要があります。

    具体的な取り組みとしては、単にルールを読み上げるだけでなく、過去の他社事例や実際に起こり得る具体的な失敗談を交えた研修を行います。メールと同様に送信前には必ず宛先を確認する、といった基本動作の徹底を促すとともに、不審なダイレクトメッセージや外部からのリンクが届いた場合の報告フローを周知することが重要です。

    こうした取り組みを入社時だけでなく、年に数回の定期的なリマインド研修として実施することで、組織全体のセキュリティ文化を醸成します。

    まとめ

    ビジネスチャットは、現代のビジネスにおいて生産性を高めるために欠かせない強力なインフラです。しかし、その手軽さの裏には、誤送信やアカウント管理の不備による情報漏えいなど、企業の社会的信用を失墜させかねない重大なリスクが潜んでいます。

    重要なのは、ツールそのものを禁止するのではなく、リスクを正しく認識した上でルール、システム設定、教育の3つの軸から適切なガバナンス(企業統治)を効かせることです。自社のビジネスチャット運用体制に盲点がないか、今一度見直しを進めてみましょう。

     

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    ビジネスチャットが企業で広く利用される理由メールに代わるコミュニケーション基盤として定着テレワークやハイブリッドワークを支える存在利便性の高さが生む管理上の課題ビジネスチャット利用時に見落とされがちなセキュリティリスク誤送信や誤共有による情報漏えい外部ユーザーとのチャットによる情報管理リスク添付ファイルや共有リンクの取り扱い退職者・異動者アカウントの管理漏れ安全に運用するために企業が取り組むべきポイント利用ルールとガイドラインを整備するアクセス権限と外部共有設定を見直すログ管理と定期的な利用状況の確認を行うセキュリティ教育を継続的に実施するまとめ

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