偽のCAPTCHAに要注意!サイバー犯罪者の新たな手口とは?

CAPTCHA悪用詐欺の手口と被害、対策方法をわかりやすく解説します。
偽のCAPTCHAに要注意!サイバー犯罪者の新たな手口とは?

偽のCAPTCHAに要注意!サイバー犯罪者の新たな手口とは?

サイバー犯罪者は、巧妙な手口を用いてインターネットユーザーを常に狙っています。その中でも、CAPTCHA(キャプチャ)を悪用した詐欺が増加しており、マルウェア感染や個人情報の窃取といった被害が発生しています。

本記事では、CAPTCHAの基本的な役割から、偽のCAPTCHAを利用した攻撃手法、さらには被害を防ぐための対策について詳しく解説します。

1. CAPTCHAとは?その本来の役割

多くのWebサイトでCAPTCHAが導入されていますが、その目的や仕組みを正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。

ここでは、CAPTCHAの基本的な役割や使用される理由、そして最新の技術について解説します。

1-1. CAPTCHAの基本的な仕組み

CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)は、Webサイトがボット(自動プログラム)による悪意のあるアクセスを防ぐために導入している認証技術です。

一般的には、歪んだ文字列の入力や画像選択、簡単な計算問題の回答などを求められることが多く、人間とボットを識別する手段として機能しています。

人間は正しく回答できるが、コンピューターでは正しく認識できないような情報を提示して、生身の人間であることを確認する手段として使われる仕組みのことです。

1-2. なぜCAPTCHAが使用されるのか

Webサイトでは、スパム送信や不正ログイン、DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)などを防ぐために、CAPTCHAが使用されます。

特に、以下のような場面で広く活用されています。

・アカウントのログインや新規登録時

・オンラインチケットの購入時

・クレジットカード決済時

・コメント欄やお問い合わせフォームの送信時

1-3. 近年のCAPTCHA技術の進化

最新のCAPTCHA技術では、操作性を損なわずにセキュリティを強化する手法が求められています。例えば、GoogleのreCAPTCHA v2では、ユーザーが「私はロボットではありません」というチェックボックスをクリックするだけで認証が行われます。

このシンプルな操作の背後では、マウスの動きやクリックのタイミング、ページ内での操作履歴など、多数のデータを基に人間とボットを区別する高度な行動分析が行われています。

さらに、reCAPTCHA v3では、ユーザー自身の操作を継続的に評価し、スコアリングすることで、ユーザーに明示的な認証作業を求めることなく、ボットの検出と防止を行います。これにより、操作性を向上させつつ、セキュリティを確保することが可能となっています。

しかし、こういった進化を逆手に取った新たな攻撃手法も登場しており、ユーザーの注意が必要です。

2. 偽のCAPTCHAを悪用したサイバー攻撃の手口

サイバー犯罪者は、偽のCAPTCHAを利用してユーザーの警戒心を解き、個人情報の窃取やマルウェア感染を引き起こす手口を用いるようになっています。正規のセキュリティ対策を装うことで、ユーザーに疑われることなく攻撃を実行するのが特徴です。

ここでは、特に注意が必要な偽のCAPTCHAを悪用したサイバー攻撃の手法を紹介します。

2-1. 偽のCAPTCHAを使ったフィッシング詐欺

攻撃者は、本物のCAPTCHAのように見せかけた偽の認証画面を作成し、ユーザーに個人情報を入力させます。例えば、「このサイトにアクセスするにはCAPTCHAを完了してください」と表示し、入力が完了すると不正なログインページへ誘導する手口が一般的です。ユーザーがそこでログイン情報を入力すると、その情報が攻撃者に盗まれ、アカウントの乗っ取りやクレジットカードの不正利用といった被害につながる可能性があります。

2-2. マルウェア配布の手段としての偽CAPTCHA

また、近年、偽のCAPTCHAを利用してマルウェアを拡散する手法も報告されています。この手口では、ユーザーが「私はロボットではありません」というチェックボックスをクリックすると、見えない形で悪意のあるスクリプトが実行され、マルウェアがダウンロードされます。このマルウェアに感染すると、PCやスマートフォンが遠隔操作される、個人情報が盗まれる、デバイスのパフォーマンスが低下する、といった被害が確認されています。

2-3. CAPTCHAを利用した認証情報の窃取

攻撃者は、銀行やECサイトのログインページを模倣した偽サイトを作成し、「本人確認のためにCAPTCHAを入力してください」と表示させます。ユーザーが指示に従いCAPTCHAを入力すると、その直後にログインIDやパスワードの入力を求められます。

しかし、これは攻撃者が仕組んだものであり、入力された情報はそのまま盗み取られてしまいます。これにより、銀行口座の不正送金やECサイトでの不正購入などの被害が発生するリスクがあります。偽のCAPTCHAは、見た目が本物とほとんど変わらないため、被害に遭う可能性が高い手口の一つです。

続いて、これらの攻撃から身を守るための具体的な対策について解説します。

3. 偽のCAPTCHA攻撃から身を守るための対策

偽のCAPTCHAを悪用した攻撃は非常に巧妙で、誰でも被害に遭う可能性があります。しかし、適切な対策を講じることでリスクを最小限に抑えることができます。

ここでは、偽のCAPTCHA攻撃から身を守るための具体的な方法を紹介します。

3-1. セキュリティソフトやブラウザの最新アップデートを適用

フィッシングサイトやマルウェアの脅威から身を守るためには、常に最新のセキュリティ対策が施されたブラウザや、ウイルス対策ソフトを使用することが重要です。

特に、以下の点に注意しましょう。

・ブラウザの最新版を使用する

:最新のセキュリティパッチが適用され、不正なスクリプトの実行を防ぐことができます。

・ウイルス対策ソフトを導入する

:不審なサイトやダウンロードファイルを自動的にブロックし、マルウェア感染のリスクを軽減できます。

・ポップアップブロック機能を有効にする

:不正なCAPTCHAを装った偽のポップアップを防ぎ、悪意のあるサイトへの誘導を回避できます。

3-2. URLを確認し正規のサイトであることをチェック

・公式サイトのURLを直接入力してアクセスする

:メールやSNSで送られてきたリンクを安易にクリックせず、公式サイトに直接アクセスすることでフィッシング詐欺を防げます。

・ HTTPS接続を確認する

:正規のサイトであれば、URLが「https://」で始まり、鍵マークが表示されていることが一般的です。

・不自然なドメイン名に注意する

:本物のサイトに似せたURL(例:「g〇〇gle.com」「amaz0n.net」など)を使う手口があるため、少しでも違和感を覚えた場合はアクセスを控えましょう。

3-3. 不審なリンクをクリックしない

偽のCAPTCHA攻撃の多くは、フィッシング詐欺と組み合わせて行われます。

特に、以下のようなメッセージには十分に注意が必要です。

・「アカウントの確認が必要です」

・「不審なログインが検出されました」

・「支払い情報を更新してください」

これらのメッセージがメールやSMSで届いた場合、すぐにリンクをクリックせず、公式サイトに直接ログインして確認することが重要です。また、不審なメールの送信元をチェックし、正規の企業やサービスからのものであるかを慎重に見極めましょう。

まとめ

CAPTCHAは本来、セキュリティを強化するための技術ですが、その仕組みを悪用したサイバー攻撃が増加しています。偽のCAPTCHAを用いた詐欺は非常に巧妙で、一見すると本物と見分けがつかない場合もあります。

被害を防ぐためには、公式サイトであるか確認すること、セキュリティソフトを活用すること、不審なリンクをクリックしないことが重要です。常に最新のセキュリティ対策を意識し、安全なインターネット利用を心がけましょう。

Share article

EXOセキュリティブログ