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  • 2025.06.24. 社内情報の流出パターンと主な企業対策:10大事例で理解する




    情報化社会が進む現代において、社内情報の流出は企業にとって大きなリスクです。特に機密情報や個人情報が外部に漏れることで、企業の信頼やブランド価値が大きく毀損されることがあります。ここでは、よくある情報流出のパターン10選と、それに対する主な企業側の対策について解説します。

    【情報流出の主な10パターン】

    1. USBメモリなど可搬記録媒体の紛失
    → 
    社員が業務資料を保存したUSBを紛失。

    2. メールの誤送信
    → 
    顧客リストを社外の誤ったアドレスに送信。

    3. クラウドストレージの設定ミス
    → 
    アクセス制限をせずに外部公開状態に。

    4. SNSやブログによるうっかり投稿
    → 
    社員が職場の写真を投稿し、ホワイトボードの社内情報が写る。

    5. 退職者による持ち出し
    → 
    離職後も業務資料にアクセス。

    6. パスワードの使い回しと漏洩
    → 
    別サービスで流出したパスワードで社内アカウントが突破される。

    7. マルウェア感染
    → 
    フィッシングメールによりPCが乗っ取られ、データ送信。

    8. VPN設定ミスや脆弱性
    → 
    テレワーク時の接続設定が甘く、外部侵入。

    9. 業務委託先からの流出
    → 
    外部ベンダーの管理体制の不備によりデータ漏洩。

    10. 物理的な盗難(ノートPCや資料)
    → 
    カフェなどに放置し盗難被害。

     

    【企業による主な対策】

    1. USB利用制限と暗号化の義務化
    → 
    管理者権限で利用制限、使う場合は暗号化を必須に。

    2. メール誤送信防止ソフトの導入
    → 
    添付ファイルや宛先の確認を強制する仕組みを導入。

    3. クラウドアクセス管理の徹底
    → Google Workspace
    Microsoft 365IP制限・2段階認証を設定。

    4. SNS利用ポリシーの制定と教育
    → 
    社員向けにルールを明示し、定期的に啓発。

    5. 退職時アカウントの即時停止
    → 
    組織を離れた瞬間にアクセス権を剥奪する仕組み。

    6. パスワード管理ソフトの導入
    → 1Password
    Bitwardenなどの導入で使い回し防止。

    7. EDRやアンチウイルスの導入
    → 
    エンドポイント保護を強化し、挙動監視。

    8. VPN設定の標準化と脆弱性対応
    → 
    一元化したVPNソフトの配布と定期的なパッチ適用。

    9. 委託先のセキュリティ審査と契約
    → ISMS
    準拠などを要件としたセキュリティ条項を契約に盛り込む。

    10. 物理セキュリティ対策の強化
    → PC
    紛失時の遠隔ロックや位置追跡機能の導入。

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    【まとめ】

    情報流出は人為的なミスからサイバー攻撃まで多岐にわたります。企業としては「技術的対策」「物理的対策」「人的対策」の3方向からアプローチすることが重要です。セキュリティは一過性ではなく、継続的にアップデートすべきリスクマネジメントの一部です。ぜひ自社の対策を見直してみてください。