企業PCセキュリティに必要な機能が揃う!

法人向け
エンドポイントセキュリティなら
「EXOセキュリティ」
  • IT資産管理+ウイルス対策+情報漏洩防止
  • 専門知識がなくても、簡単導入管理が可能!
  • All-in-oneでリーズナブルに一括管理

いつでもどこでも快適なPCセキュリティ環境を実現

マルウェア、ランサムウェア、
情報漏洩から企業を保護!

法人向けエンドポイントセキュリティ「EXOセキュリティ」

クラウド上の中央管理機能で管理が楽に

ITに不慣れな方でも
簡単に操作できる

管理者の負担が
ぐっと下がる

オンライン活動が
増えるほど
さらに拡大する
セキュリティ脅威

98%
  • 個人情報漏洩

    顧客の個人情報が含まれたファイルがハッキング・流出した場合
    企業の信頼度低下はもちろん、法的な責任が伴います。

  • ランサムウェア

    ランサムウェアはPC内のすべてのファイルを復旧不可能な形で
    暗号化するため、企業に深刻な被害を与えます。

  • 社内情報の流出

    会社の個人情報が入った文書が外部に持ち出され、
    許可なく活用された場合、企業はビジネス機会損失を被る
    可能性があり、被害の補償は望めません。

  • マルウェア

    マルウェアに感染すると、PC内のデータが破壊されます。
    重要なデータの一部、あるいは全てが使用できなくなり、
    生産性の低下につながります。

サイバー攻撃の98%は、攻撃のしやすい中小企業をターゲットにしています。
悪意のないセキュリティミスにより、
取り返しのつかない被害につながることがあります。

セキュリティソフト機能はもちろん情報漏洩対策までオールインワンで解決できる

法人向けエンドポイントセキュリティ「EXOセキュリティ」

リモートワークが増えていて
企業セキュリティ対策が不安

セキュリティ担当者の
業務負担を減らしたい

様々な脅威に対応できる
セキュリティ対策

  • PCセキュリティ機能

    アンチマルウエア、アンチランサムウェア
    WEBサイト遮断などのセキュリティソフト

  • 個人情報・
    機密データ保護

    個人情報保護法の遵守、
    顧客・企業保護

  • 情報漏洩予防

    ビジネス機会損失、法的紛争の備え、
    社内のセキュリティ意識の向上

  • 脆弱性チェック

    脆弱性を常にチェックし、
    セキュリティ状態を維持

  • IT運営管理最適化
    (IT資産管理)

    IT資産の自動収集で
    煩わしさ減少

  • 合理的な価格設定

    月額5,000円で
    企業セキュリティが実現可能

EXOセキュリティが
選ばれる理由

マルウェア検出履歴と措置内容
探知率の高いグローバル
セキュリティエンジンによる
強固なセキュリティ

社内PCに侵入しようとする悪性コードを強力に阻止し、
状況をわかりやすく提供します。

  • 優れた探知率(AVIRAエンジン基盤)
  • 人工知能とクラウド分析技術適用した
    アンチウイルス
  • 新型ランサムウェア防止(拡張子・フォルダの指定)
  • リアルタイム保護や自動アップデート
リアルタイム検査履歴
個人情報は暗号化し安全に保管

暗号化されていない個人情報を検出して
暗号化することができます。
個人情報の流出やハッキングの不安も払拭。

  • 暗号化されていない個人情報の保護
  • 管理者により強制暗号化が可能
  • EXOセキュリティでは復号化が可能
  • 個人情報管理者の把握が可能
デバイス制御履歴
外部へのファイル持ち出しを
さまざまな形で管理

USBのようなリムーバブルメディアや、WEBサイト、
ソフトを通じたファイルの持ち出しを管理します。

  • アプリケーション・リムーバブルメディア実行の遮断
  • ファイルの持ち出しを遮断
  • ログ記録だけの管理も可能
  • クラウドストレージ同期化の内訳提供
ダッシュボード
ITリテラシーが低い方でも簡単に
運営できるセキュリティ

直観的でわかりやすいUIで
必要な情報やセキュリティを簡単に把握できます。

  • 直観的な情報の提供
  • 簡単なポリシー設定
  • 簡単に配布・ユーザーインストールが可能
  • セキュリティ脅威の通知

グローバルウイルス検知テストに
優秀な成績で合格したEXOセキュリティ

  • グローバルアンチマルウェアVB100性能認証取得

    グローバル
    アンチマルウェア
    性能認証VB100取得

  • AVIRA社のアンチウイルスエンジンを使用

    AVIRA社の
    アンチウイルス
    エンジンを使用

  • マイクロソフトウイルスイニシアティブメンバー加入

    マイクロソフト
    ウイルスイニシアティブ
    メンバー加入

  • 人工知能とクラウド分析技術を適用した
    アンチウイルス

    グローバルTOP3ウイルス対策エンジンをベースに、
    パターンマッチングに加えて、人工知能の機械学習と
    クラウド分析技術を採用したアンチウイルス

  • 新型ランサムウェアを防御

    保護したい拡張子やフォルダを指定すると、
    疑わしいプログラムを全て遮断し、
    より強力に保護できます。

  • 疑わしいサイトへのアクセスを遮断

    悪性コード流布サイトや悪質サイトを遮断します。
    遮断したいサイトを個別に指定することもできます。

  • リモートワークで生まれる
    セキュリティリスク

    リモートアクセスとは、社外からネットワークを通じて会社のコンピュータにアクセスすることを指します。在宅勤務を推進する中で、社員が使用するPCのセキュリティ対策が不十分なままリモートワークを行うことにより、社内サーバーへの不正アクセスが増加しています。

    具体的には、社員のログイン情報が不正に入手される「なりすまし被害」や、コンピュータウイルスに感染し、社内データが破壊される「ウイルス感染」などが発生しています。最悪の場合、業務が一定期間停止することもあります。

  • 低価格で簡単に導入できる
    EXOセキュリティ

    EXOセキュリティのユーザーインタビューを実施した結果、セキュリティツールを導入した理由として最も多かったのは、「リモートワークへの移行によるセキュリティ強化」であり、これまで導入しなかった理由については「セキュリティ担当者が不在で、手つかずだった」との回答が多数を占めていました。

    EXOセキュリティは、このように情報システム担当者が不在の企業様でも簡単に導入できるツールとして、設計・開発されています。

  • PCセキュリティチェック

    PC脆弱点を発生させる主要項目をチェックし、
    従業員が自ら措置できるようサポートします。
    管理者は会社内のPC脆弱点の現況を確認することができます。

    * OS及び主要SWアップデートチェック、共有フォルダー使用点検、USB自動実行点検など

  • IT資産管理

    EXOセキュリティをインストールするだけで、
    社内PCのすべて(スペック、アプリケーション状況)を把握でき、
    管理者の資産管理負担を減らします。

  • 直観的情報で社内のセキュリティ脅威の
    把握が簡単

    専門用語の使用を控えてシンプルな表現で
    探したい情報を楽に探せるよう構成しています。

  • 簡単な設定

    On/Off設定、タイプ設定、例外ユーザー設定の順に
    手軽にポリシーを作成することができます。

  • 別途の設置が必要ないWEB基盤の中央管理

    サーバーが要りませんし、中央管理用プログラムも必要ありません。
    WEB接続だけで社内PCのセキュリティ状況は把握できます。

    * 管理者の追加可能(権限指定可能)

ユーザー登録後、社員のPCにインストールするだけ。月額5,000円からセキュリティ対策ができます。

チャットでいつでもどこでも手軽に!

お気軽にお問合せください。

導入された
お客様の声

情シス不在でも簡単に
導入できました。

会社がリモートワークを導入することになり、セキュリティツールを探しておりました。
機能・価格両面で比較したところ一番コストパフォーマンスが良さそうだと判断し、EXOセキュリティを導入しました。情報システム管理者がいない弊社でも、簡単に導入できました。分からないことを丁寧に対応いただけたことも良かったです。

人材派遣会社/利用アカウント32

セキュリティの網羅性を考えると、ものすごく安いと感じました。

EXOセキュリティは価格がとても安かったので、機能面では足りないかな?と思ったのですが、問い合わせてみるとデバイスセキュリティ、ネットワークセキュリティ共に、十分な機能を備えていることがわかったので導入を決めました。 管理も非常にしやすく、以前のツールと比較すると手を取られる時間がかなり減少していると感じています。コストダウンできたことはもちろん、担当者にとってもありがたいセキュリティツールです。

システム開発会社/利用アカウント43

安心して使用できる機能、
親切な案内、遠隔操作

ウイルス管理、セキュリティ管理のような必ず必要な機能が簡単に使用できて安心して使用できます。
いつも親切に案内してくれますし、問題が発生したときに遠隔操作もしてくれて、助かってます。

hnbkor***

100名以下の中小企業に適した製品で、おすすめです。

価格も一般的なウィルス対策ソフトよりもかなり安価であるにもかかわらず、機能は充実しています。また実際に利用していますが、安定運用できています。以前利用していたウィルス対策ソフトではできなかったことも実現、セキュリティ強化を図ることができています。 フリーのファイル転送サービスの利用が横行しており、これを遮断するのに特別費用をかけることなく実現できました。 コストを抑えてセキュリティ対策を行いたい中小企業におすすめです。

広告・販促会社/50

オールインワンでラクな
セキュリティ管理

30名くらいの企業なので、情報システムチームがなく社内のPCセキュリティ一括管理が大変だったんですが、EXOセキュリティのおかげで、管理がとてもラクになりました。

acepla***

問題が発生したとき、
すぐにお願いできる遠隔操作

問題が発生したとき、すぐに遠隔操作をしていただけて、遠隔操作の際も、いただいたプログラムを開くだけでとても簡単でした。

gotomi***

コスパよく一元管理も大変ラクにできます。

何よりも管理画面がとても見やすく、管理者として加入している社員全員の状況が簡単に管理できる点だと思います。さらに、万全なセキュリティ対策もでき、価格帯も他社よりも大分抑えられている点も魅力的に感じています。 セキュリティソフトを社内管理者によって一元管理する方法を模索していた中で、本サービスを導入した事でそれが簡単に実現できました。 これまでセキュリティソフトは各々で加入するという状態でしたが、社内の人数が増えるにつれ、会社として法人契約を検討する事になり本サービスを導入しましたが、想像以上に一元管理しやすく、大変助かっております。 セキュリティソフトを社内管理者によってラクに一元管理したい方には大変オススメです。

人材派遣会社/30

IT管理者でなくても運用が可能で、
人件費を抑えてセキュリティを高められる
  • 情報システム室の様に専門家がいないような部署でも分かりやすい初期設定で運用ができる。
  • 管理者ページにより、利用状況や脆弱性の危険性を一括して確認できること。
  • 簡単なポリシー設定で、知識がない人でもセキュリティを高めることができること。
  • 社内にサーバーを設置しなくても、インターネットが接続できる場所であれば管理コンソールが操作でき、在宅ワークでも管理が可能なこと。
  • USBなどの外部データアクセス可能な機器の自動検出ポリシーの設定により、データの持ち出しを管理者権限で制限できる。
  • ウィルスセキュリティチェックや個人情報データのアクセス履歴を管理コンソールで確認できて、履歴をエビデンスとして残すことができること。

情報通信・インターネット会社/
ライセンス200

利用料金

合理的な価格、基本に忠実な法人向けエンドポイントセキュリティ

プラン Endpoint protection All-in-one protection
おすすめ リーズナブルな価格で基本に忠実な
企業専用PCウイルス対策
ウイルス対策と情報漏洩予防が同時に叶う
All-In-One PCセキュリティ
料金 5,000円(税別)/月 10,000円(税別)/月
ライセンス数 50まで使い放題 50まで使い放題
50ライセンス以降 1ライセンス当たり200円 1ライセンス当たり400円
主な機能
  • アンチマルウェア、アンチランサム、WEB保護
  • 人工知能機械学習とクラウド分析を採用したアンチウイルス
  • 新型ランサムウェアも防止
  • 人工知能機械学習とクラウド分析を採用したアンチウイルス
  • 個人情報の検出・強制暗号化
  • デバイス制御(USBなど)、アプリケーション制御
詳細はこちら

EXOセキュリティ's News

セキュリティ
ブログ

詳細
IoTデバイスのセキュリティを見直そう:便利さの裏に潜む危険とは?
IoTデバイスのセキュリティを見直そう:便利さの裏に潜む危険とは?

日常生活を大きく変えるIoTデバイスは、私たちに便利さや効率化をもたらしてくれます。 しかし、その便利さの裏には、セキュリティの脆弱性を脅かすリスクが存在します。 本記事では、IoTデバイスの基本からリスク、セキュリティ対策までをわかりやすく解説します。   目次 IoTデバイスとは? 一般消費者向けIoTデバイス 企業でのIoTデバイスの活用 IoTデバイスがもたらす利便性 IoTデバイスに潜むセキュリティリスク ハッキングやデータ盗難 プライバシー侵害のリスク デバイス乗っ取りによるサイバー攻撃 セキュリティリスクを防ぐための基本対策 強力なパスワードの設定 ソフトウェアの定期的なアップデート 不要なデバイスや機能の無効化 安全なネットワーク環境の構築 安価な製品が持つリスクの理解 まとめ   1. IoTデバイスとは? IoT(Internet of Things)デバイスとは、インターネットに接続することでデータの送受信や制御が可能な機器を指します。 これにより、従来は独立して動作していた機器がネットワーク上で連携し、新たな利便性を提供することが可能になります。     1-1. 一般消費者向けIoTデバイス IoTデバイスの種類は多岐にわたり、私たちの生活のさまざまな場面で利用されています。 スマートフォンやタブレットもその一種ですが、その他にも以下のようなデバイスがあります。 ・スマートスピーカー:音声コマンドを通じて、音楽の再生、天気予報の確認、家電の操作が可能 ・スマート家電:インターネット接続により、遠隔での操作やエネルギー効率の向上が図れる冷蔵庫やエアコンなど ・ウェアラブル機器:スマートウォッチやフィットネストラッカーなど、健康管理や通知機能を備えたデバイス ・スマートロック:スマートフォンアプリを使って鍵の施錠や解錠が可能 これらのデバイスは、個々の機能だけでなく、スマートホームシステムなどで統合的に利用することで、さらなる利便性を提供します。     1-2. 企業でのIoTデバイスの活用 IoTデバイスは、一般消費者向けだけでなく、企業や組織、工場などでの活用も急速に進んでいます。たとえば、以下のような活用が考えられます。 ・産業用IoT:工場の生産ラインで使用されるセンサーやロボットは、機器の稼働状況をリアルタイムでモニタリングし、生産効率を最大化します。 ・スマートビルディング:エネルギー管理システムや空調設備の最適化を行うIoTデバイスは、運用コストの削減と環境負荷の低減を実現します。 ・物流と在庫管理:RFIDタグやトラッキングデバイスを利用することで、物流プロセスの可視化と在庫管理の精度向上が図れます。 ・医療分野:患者のバイタルサインを監視するウェアラブル機器や、遠隔診療用デバイスが医療の質を向上させています。 ・農業:土壌の湿度や気温を測定するセンサーを活用し、収穫量の増加と農業資源の効率的な利用を支援します。 これらの活用例は、企業活動や産業分野において、IoTデバイスがもたらす可能性を最大限に引き出すものといえるでしょう。     1-3. IoTデバイスがもたらす利便性 IoTデバイスは、私たちの生活にさまざまな面で利便性をもたらしています。たとえば、家庭内の家電を遠隔操作できるため、外出先からでも冷暖房の調節や照明の点灯・消灯を行えるようになり、日常の家事にかかる手間や時間を大幅に削減することができます。また、スマートメーターや省エネ機能を備えたデバイスを活用すれば、エネルギーの消費状況を詳細に把握でき、電力の無駄を減らしてコスト削減につなげることが可能です。さらに、スマートウォッチなどのウェアラブル機器を利用すれば、リアルタイムで健康状態をモニタリングでき、適切な健康管理や早期の異常発見をサポートします。 このように、IoTデバイスは日常生活をより快適で効率的なものにし、時間や資源を有効活用するための重要な役割を果たしています。       2. IoTデバイスに潜むセキュリティリスク IoTデバイスの普及に伴い、サイバー攻撃の標的となるケースが増加しており、ユーザーが注意すべきセキュリティリスクがいくつか存在します。以下はその主な例です。     2-1. ハッキングやデータ盗難 IoTデバイスのセキュリティ対策が不十分である場合、ハッカーにとって格好の標的となります。これにより、デバイスに保存されている個人情報や利用データが盗まれる可能性があります。たとえば、スマート家電が外部から不正にアクセスされ、ユーザーの行動パターンや生活習慣が漏洩する事態が考えられます。これらのデータは、詐欺やスパム行為に利用されることもあるため、非常に深刻な問題といえます。     2-2. プライバシー侵害のリスク IoTデバイスには、カメラやマイクなど、プライバシーに関わる機能が搭載されていることが多くあります。不正アクセスを受けた場合、これらの機能を通じてプライベートな行動や会話が第三者に漏洩する危険があります。とくに、監視カメラやスマートスピーカーなどが対象になると、ユーザーの私生活が直接的に侵害される可能性が高まります。     2-3. デバイス乗っ取りによるサイバー攻撃 IoTデバイスが乗っ取られると、他のシステムへの攻撃の一端を担う「ボットネット」の一部として悪用される可能性があります。たとえば、過去には大量のスマート家電が乗っ取られ、DDoS(分散型サービス拒否)攻撃が実行された事例があります。これにより、大規模なインターネットサービスが停止するなど、社会的にも大きな影響が生じました。また、このような攻撃に利用されることで、被害者自身が知らない間に犯罪行為に加担している状況を生み出します。 IoTデバイスを安心して利用するためには、これらのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。       3. セキュリティリスクを防ぐための基本対策 IoTデバイスを安全に利用するためには、以下の基本対策を講じることが重要です。 それぞれの対策を理解し、日常的に実践することで、セキュリティリスクを大幅に軽減できます。     3-1. 強力なパスワードの設定 oTデバイスを初期設定のまま使用することは非常に危険です。特にパスワードについては、不正アクセスを防ぐために慎重に設定する必要があります。安全なパスワードを設定する際には、英数字や記号を組み合わせた12文字以上の複雑なパスワードを使用することが推奨されます。また、誕生日や名前のような簡単に推測できる情報を避け、すべてのデバイスで異なるパスワードを設定することも重要です。さらに、複雑なパスワードを管理するために、パスワード管理ツールを活用することで安全性を向上させることができます。     3-2. ソフトウェアの定期的なアップデート IoTデバイスのメーカーが提供するファームウェアやソフトウェアのアップデートは、セキュリティ上の脆弱性を修正するために非常に重要です。これを怠ると、既知の脆弱性が悪用されるリスクが高まります。自動更新機能がある場合は必ず有効にし、手動更新が必要な場合は定期的にメーカーの公式サイトを確認しましょう。また、不明なサイトや第三者が提供する非公式のアップデートは避けるべきです。これらの基本を守ることで、最新のセキュリティ対策を常に適用することが可能になります。     3-3. 不要なデバイスや機能の無効化 使用していないデバイスや機能をそのままにしておくと、攻撃者のターゲットとなる可能性があります。長期間利用していないデバイスの電源を切ることや、必要のない通信プロトコル(たとえばUPnPやBluetoothなど)を無効化することで、攻撃のリスクを低減できます。また、デバイスの設定画面を確認し、使用していない機能をオフにすることで、攻撃者が利用可能な入口を最小限に抑えることができます。     3-4. 安全なネットワーク環境の構築 IoTデバイスはインターネットに接続する性質上、ネットワーク環境のセキュリティが非常に重要です。Wi-Fiルーターには複雑なパスワードを設定し、定期的に変更することが求められます。また、最新の暗号化プロトコルであるWPA3を使用し、ゲストネットワークを分離してIoTデバイスと主要デバイスを別々のネットワークで運用することも効果的です。さらに、ルーターのファイアウォール機能を有効にすることで、不正アクセスや通信の盗聴を防ぐことができます。     3-5. 安価な製品が持つリスクの理解 低価格帯のIoTデバイスは、設計段階でセキュリティが軽視されている場合があります。そのため、購入する際には、製品のレビューやユーザーの評価を確認し、既知のセキュリティ脆弱性や攻撃事例を調査することが重要です。また、信頼性の高いメーカーやブランドを選び、公式サポートや定期的なアップデートを提供している製品を優先するべきです。初期費用が安い製品は一見魅力的ですが、後から発生するリスクや対応コストを考慮すると、安全性を重視した選択が賢明です。 IoTデバイスを安全に利用するためには、これらの対策をしっかりと実践することが求められます。日々の意識と適切な行動が、セキュリティリスクを最小限に抑える鍵となります。         まとめ IoTデバイスは生活を便利にする一方で、適切なセキュリティ対策を怠ると大きなリスクを伴います。 基本的な対策を実践し、安全に使用することで、利便性と安心を両立させましょう。また、新しいデバイスを導入する際には、セキュリティ面を重視して選ぶことが重要です。常に意識を高め、IoTデバイスを賢く活用しましょう。       EXOセキュリティのご利用料金はこちら EXOセキュリティの無料トライアルはこちら

閉域網とは?専用線とVPNの違いと選択のポイント
閉域網とは?専用線とVPNの違いと選択のポイント

現代の企業ネットワークでは、安全かつ効率的な通信環境を整えることが重要です。 その中で「閉域網」は注目される選択肢の一つといえるでしょう。 本記事では、閉域網の種類や専用線とVPNの違い、さらにセキュリティ面について解説し、選択のポイントを整理します。   目次 閉域網とは?どのような種類がある? 閉域網とは 専用線 インターネットVPN IP-VPN 広域イーサーネット 専用線とVPNの違いやメリット・デメリット 閉域網の専用線とVPNはどこが違う? メリットとデメリットを比較 閉域網のセキュリティは安全? 閉域網におけるセキュリティリスク 閉域網でのセキュリティ対策 まとめ   1. 閉域網とは?どのような種類がある? 閉域網は、企業や組織が情報を安全に共有し、通信を行うためのプライベートなネットワークのことを指します。 ここでは閉域網の基本について理解し、いくつかの種類にわけて解説します。     1-1. 閉域網とは 閉域網とは、インターネットのような一般公開されたネットワークではなく、特定の利用者間で通信を行うためのネットワーク環境です。企業内の通信や拠点間のデータ交換を保護し、セキュリティを強化する目的で利用されます。 閉域網の実現のため、主に以下の4種類の仕組みを活用することが一般的です。 ● 専用線 ● インターネットVPN ● IP-VPN ● 広域イーサーネット     1-2. 専用線 専用線は、通信事業者が提供する物理的な通信回線を使った閉域網の一つです。 専用回線は通信速度が安定しており、外部からのアクセスが制限されるため、高いセキュリティを確保できます。ただし、高コストとなる点が課題です。     1-3. インターネットVPN インターネットVPNは、通常のインターネットを利用しつつ、通信を暗号化する技術で安全性を確保する方法です。専用線に比べて低コストで導入できますが、通信品質や安定性はインターネット環境に依存します。     1-4. IP-VPN IP-VPNは、通信事業者のネットワークを利用してVPNを構築するサービスです。 インターネットVPNよりも安定性が高く、セキュリティが強化されている点が特徴です。専用線ほどのコストはかからず、幅広い企業に採用されています。     1-5. 広域イーサーネット 広域イーサーネットは、LANに適用されるイーサーネット技術をベースとしながら、より広範囲のネットワーク接続を提供するサービスです。高速に大量のデータを効率的に伝送できるため、高品質な通信を可能にします。ただ、設定が複雑で、運用管理に専門性が要求される点は課題といえるでしょう。       2. 専用線とVPNの違いやメリット・デメリット 専用線とVPNには、それぞれ特徴や課題があります。 どちらが適しているかは、使用目的や予算によって異なるため、違いをしっかりと理解することが重要です。     2-1. 閉域網の専用線とVPNはどこが違う? 物理的な通信回線を使う専用線は、通信の高速性と信頼性を確保し、複数の拠点間でデータを転送するネットワーク接続手法のことでした。 金融機関などでは、専用線を使用して複数の拠点間を接続し、高速の金融取引を実現しています。 それに対してVPNは、データを送受信する2点間で、仮想的なネットワークのトンネルを構築することで、高いセキュリティのもと通信を行う技術です。 やり取りするデータは、暗号化の技術で通信を保護し、まるで専用線で接続されているかのように、リモートアクセスや広域ネットワーク接続を実現します。     2-2. メリットとデメリットを比較 専用線とVPN、それぞれのメリットとデメリットを整理しましょう。 ・専用線のメリット 専用線は、物理的に専有された通信回線を使用するため、他のユーザーの影響を受けず、安定した通信速度を維持できます。この特性により、大量のデータ通信やリアルタイム通信が求められる場面で優れたパフォーマンスを発揮します。 さらに、専用線は外部のネットワークと物理的に分離されているため、セキュリティが非常に高く、データの盗聴や改ざんのリスクを最小限に抑えることができます。 ・専用線のデメリット 専用線の利用には高いコストがかかる点がデメリットといえるでしょう。通信事業者への利用料や、回線を新たに敷設する際の設置費用など、初期費用だけでなくランニングコストも高くなりがちです。 また、専用線の設置には物理的な回線の敷設が必要であるため、時間と手間がかかります。新しい拠点を追加する場合も同様です。 ・VPNのメリット VPNは専用線と比較して、通信コストを大幅に削減できる点がメリットといえます。既存のインターネット回線を活用するため、専用の物理回線が不要で、経済的です。 また、リモートワークを行う従業員や外部の取引先が、安全にネットワークにアクセスできる環境を提供することができます。さらに、設置や運用が容易で、ネットワークの拡張や変更もスムーズに行うことができ、柔軟性が高いといえるでしょう。 ・VPNのデメリット 一方で、VPNはセキュリティ上の懸念が伴います。インターネットを利用する場合、データの暗号化やアクセス制御など、適切なセキュリティ対策が不可欠となります。 また、通信速度はインターネット回線の状況に左右されるため、利用者が多い時間帯や帯域幅が限られている場合には、速度低下が発生することがあります。     2-3. 法規制の遵守 個人情報保護法の遵守は、企業に課された社会的責任でもあります。 法改正やガイドラインの変更があれば、すみやかに自社の対応を見直すことが求められます。 また、海外取引がある企業では、GDPR(EU一般データ保護規則)など各国の個人情報保護に関する規制にも対応が必要です。法規制を遵守することは、企業の信頼性を高める上で重要な基盤といえるでしょう。       3. 閉域網のセキュリティは安全? 閉域網は、インターネットを利用したネットワークに比べて、外部からのアクセスが制限されているため、高い安全性が期待されます。しかし、適切な管理や運用が行われていない場合、セキュリティリスクが高くなります。 そのため、閉域網の利用者は、リスクとその対策について深く理解し、予防策を徹底しなければなりません。     3-1. 閉域網におけるセキュリティリスク 閉域網には、以下のようなセキュリティリスクが存在することを理解しておきましょう。 ・内部からの不正アクセス 閉域網内で通信が限定されているとはいえ、内部の従業員が意図的または誤って不正アクセスを試みるリスクがあります。とくに、アクセス権限が適切に管理されていない場合、重要なデータが流出する可能性が考えられます。 ・設定ミス ネットワーク機器やセキュリティ設定が誤って構成されることにより、閉域網の脆弱性が露呈するケースがあります。たとえば、ファイアウォールの設定ミスや不要なポートが開かれている状態などが挙げられます。 ・デバイスの脆弱性 閉域網に接続されるデバイス自体がサイバー攻撃の対象になることがあります。とくに、ソフトウェアやファームウェアが最新状態に更新されていない場合、攻撃者が脆弱性を突いて閉域網内に侵入する可能性があります。 ・外部からの攻撃 閉域網は外部から隔離されているため直接的な攻撃には強いものの、サプライチェーン攻撃や標的型攻撃により、間接的なリスクを受けることがあります。     3-2. 閉域網でのセキュリティ対策 閉域網を安全に運用するためには、以下のような対策を徹底することが重要です。 ・認証・アクセス制御の強化 許可されたユーザーだけが閉域網にアクセスできるようにするために、多要素認証(MFA)や強固なパスワードポリシーを導入します。また、ユーザーごとのアクセス権限を適切に設定し、不要なアクセスを制限します。 ・通信やデータの暗号化 通信内容を保護するために、VPNや暗号化プロトコル(例: TLS、IPSec)を利用します。また、端末内のデータも暗号化して保存することで、漏洩した場合の対策とすることができます。これにより、閉域網内のデータが盗聴されたり改ざんされたりするリスクを低減できるでしょう。 ・定期的な監視と運用管理 ネットワーク全体を監視するシステムを導入し、不審なアクセスや異常な通信をリアルタイムで検出します。また、定期的なログ解析を行い、潜在的な脅威を早期に発見します。運用管理においては、アップデートやパッチ適用を迅速に行うことが重要です。 ・セキュリティ教育の実施 内部リスクを最小化するためには、社員や関係者への教育が欠かせません。フィッシング攻撃の認識や、セキュリティルールの遵守を徹底させることで、人的なリスクも低減しましょう。         まとめ 閉域網は、企業ネットワークのセキュリティを強化し、効率的な通信を実現する手段として有効です。 専用線やVPNなどの選択肢は、それぞれにメリット・デメリットがあり、企業の予算やニーズに応じて適切な方法を選ぶことが求められます。また、閉域網でのセキュリティリスクを十分に理解し、適切な対策を講じることが、安全なネットワーク運用の鍵となります。       EXOセキュリティのご利用料金はこちら EXOセキュリティの無料トライアルはこちら

あらためて確認しておきたい個人情報保護の重要性と企業の役割
あらためて確認しておきたい個人情報保護の重要性と企業の役割

個人情報保護は、企業が顧客や社会から信頼を得るために避けて通れないテーマです。 情報化が進む現代では、企業は個人情報の取り扱いに大きな責任を持ち、社会からも厳しい目が向けられています。 本記事では、個人情報保護がなぜ重要であるかを再確認し、企業が果たすべき責任や取り組むべき具体策について、詳しく説明します。   目次 なぜ個人情報保護が重要なのか 個人情報保護の意義と重要性 個人情報保護法の概要 データ漏洩が企業にもたらす損害 個人情報保護に関する社会的な関心の高まり 個人情報保護における企業の責任 適切な個人情報の取り扱い 従業員への教育 法規制の遵守 個人情報保護に対する企業の取り組み エンドポイントセキュリティの強化 徹底した従業員教育 インシデント対応計画の策定 まとめ   1. なぜ個人情報保護が重要なのか 個人情報保護は、単に法令を守ればいいというものではなく、企業が顧客や社会から信頼を得るために欠かせないものです。データ漏洩が社会的・経済的に与える影響は大きく、企業にとっても大損害となり得るため、情報を守る意識と対策が求められています。 ここでは、個人情報保護がなぜ重要であるか、その背景と理由について確認しましょう。     1-1. 個人情報保護の意義と重要性 個人情報保護が注目される理由の一つは、インターネットの普及とともに個人データの管理や保護が複雑化しているためです。個人情報とは、氏名や住所、連絡先といった情報だけでなく、購入履歴や利用状況、場合によっては生体認証情報も含まれます。 これらの情報が漏洩したり不正利用されたりすると、個人のプライバシー侵害や犯罪被害につながる可能性があります。そのため、個人情報保護は、一人ひとりの安全と安心を守るために不可欠といえます。     1-2. 個人情報保護法の概要 氏名、性別、生年月日、住所などの個人情報は、プライバシーに関わる重要なデータです。こうした情報を保護する一方、行政や医療で活用することで、サービス向上や業務効率化にもつなげることが可能となります。 このように、個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利や利益を守るために制定されたのが、2005年4月に施行された「個人情報の保護に関する法律(通称:個人情報保護法)」です。 個人情報保護法では、企業が個人情報を収集・利用・保管する際に適切な管理を行い、必要に応じて第三者への提供を制限することが求められています。違反した場合には罰則も科されるため、コンプライアンス遵守の観点からも、企業は個人情報保護法に従う義務があるのです。     1-3. データ漏洩が企業にもたらす損害 データ漏洩が発生すると、企業は顧客や社会からの信頼を失うだけでなく、経済的な損害も被る可能性があります。具体的には、多額の賠償金の支払い、訴訟リスク、さらに顧客離れなどが挙げられます。また、データ漏洩がニュースとして報道されることで企業の評判も大きく損なわれます。 このため、企業にとってデータ漏洩の防止は、ビジネスを守るためにも重要な対策といえるでしょう。     1-4. 個人情報保護に関する社会的な関心の高まり 近年、個人情報保護への関心は社会全体で高まっており、取引先はもちろん消費者も、個人情報をしっかり守れる企業を選ぶ傾向が強まっています。とくにデジタル化が進む中、消費者が情報漏洩やプライバシー侵害のニュースに敏感になっているため、個人情報保護を積極的に推進する企業は信頼性が高まります。 参考 :個人情報保護委員会 「個人情報保護法等」       2. 個人情報保護における企業の責任 企業が個人情報を取り扱う際には、法令を守り、適切な管理を行う義務があります。 ここでは、企業が果たすべき責任と、個人情報を適切に管理するためのポイントについて説明します。     2-1. 適切な個人情報の取り扱い 企業が個人情報を収集・管理・利用する際には、目的を明確にし、必要以上の情報を取得しないことが基本です。収集した情報は、事前に通知した利用目的の範囲内で使用する必要があります。また、保管する際には、アクセス権限を限定するなど、適切な管理が求められます。さらに不要になったデータは、確実に削除する手続きを取ることで、不要なリスクを最小限に抑えることができます。     2-2. 従業員への教育 企業が個人情報保護を徹底するためには、従業員全員の理解と協力が欠かせません。従業員一人ひとりが、個人情報の重要性を理解し、適切な取り扱い方法を身につけることで、ミスや不正使用のリスクを大幅に下げることができます。定期的な教育や研修、マニュアルの整備を通じて、従業員が個人情報保護に対する意識と実務スキルを高めることが重要です。     2-3. 法規制の遵守 個人情報保護法の遵守は、企業に課された社会的責任でもあります。法改正やガイドラインの変更があれば、すみやかに自社の対応を見直すことが求められます。また、海外取引がある企業では、GDPR(EU一般データ保護規則)など各国の個人情報保護に関する規制にも対応が必要です。法規制を遵守することは、企業の信頼性を高める上で重要な基盤といえるでしょう。       3. 個人情報保護に対する企業の取り組み 企業が個人情報を守るためには、単に情報を保管するだけでなく、実際に有効な対策を講じる必要があります。従業員一人ひとりが情報保護に対する責任を持ち、企業全体で取り組む体制が求められます。 ここでは、企業が実施すべき具体的な取り組みについて解説します。     3-1. エンドポイントセキュリティの強化 個人情報を守るためには、エンドポイントセキュリティの徹底が欠かせません。これは、情報が保存されているパソコンやスマートフォン、サーバーなど、ネットワークの端末ごとに防御策を講じることを指します。 たとえば、セキュリティソフトを導入してウイルスや不正アクセスから守り、アクセス権限を制限することで、必要な人のみが情報にアクセスできるようにします。また、OSやソフトウェアを定期的に更新して脆弱性を修正することで、サイバー攻撃のリスクを減らすことができます。 さらに、ノートパソコンやUSBメモリなど、デバイスの持ち出しに関するルールも重要です。例えば、許可された人だけが社外へデバイスを持ち出せるようにする、デバイスを外部で使用する際には暗号化を義務付けるといった対応によって、情報が物理的に漏洩するリスクを低く保つことが可能です。     3-2. 徹底した従業員教育 情報保護は、企業内のシステムやルールだけでは十分ではなく、従業員それぞれが個人情報の重要性を理解し、適切に取り扱うことが不可欠です。情報漏洩の多くは、従業員の操作ミスや不注意によって発生するため、教育を通じて意識を高め、日常業務での注意を促すようにしましょう。 具体的には、個人情報保護に関する基礎的な研修を、入社時に行うだけでなく、定期的にフォローアップ研修を実施することで、知識を最新の状態に保つことが推奨されます。また、ケーススタディを使った実践的なトレーニングや確認テストの実施、マニュアルの整備などを通じて、従業員の実践力を高めることが効果的です。こうした教育が日常的に行われることで、従業員のミスによる情報漏洩リスクを大幅に減らせます。     3-3. インシデント対応計画の策定 万が一、個人情報の漏洩が発生した場合には、迅速かつ適切に対応することが重要です。インシデント対応計画を事前に策定しておくと、被害を最小限に食い止めることができるでしょう。この計画には、インシデント発生時の初期対応、社内外の関係者への報告方法、原因の特定と再発防止策の策定までが含まれます。 たとえば、漏洩が発生した場合には、すぐに当該システムを遮断し、状況を把握した上で速やかに影響を受ける顧客や取引先に報告する必要があります。さらに、インシデントの原因を詳細に調査し、同様の問題が再発しないような対策を講じることが求められます。こうしたインシデント対応計画が整備されていることで、企業は迅速に対応でき、社会的信用を維持するための防御策にもなります。 以上のような取り組みを行うことで、企業は個人情報保護に対する意識を高め、顧客や取引先からの信頼を守るための体制を築くことができるでしょう。         まとめ 個人情報保護は、企業の信頼性や持続的な成長に欠かせない重要な取り組みです。法規制を遵守し、適切な取り扱いと管理体制を整えることで、個人情報を確実に保護することが求められます。 エンドポイントセキュリティの強化、従業員教育の徹底、インシデント対応計画の策定を通じて、情報漏洩リスクを最小限に抑える努力を継続することが企業にとって重要です。       EXOセキュリティのご利用料金はこちら EXOセキュリティの無料トライアルはこちら

クラウドの脆弱性を防ぐ対策とは:データ流出防止とインシデント対応
クラウドの脆弱性を防ぐ対策とは:データ流出防止とインシデント対応

クラウドサービスの普及に伴い、企業や個人がクラウド上にデータを保存・管理するケースが増加しています。 しかし、その利便性の一方で、クラウド環境におけるデータ流出リスクは深刻な課題となっています。 本記事では、クラウドにおけるデータ流出の脅威や、それを防ぐための対策、さらに万が一データ流出が発生した際の対応について解説します。   目次 クラウドにおけるデータ流出の脅威 クラウドセキュリティとは クラウド環境が狙われる理由 データ流出を防ぐための対策 アクセス権限の管理 データ暗号化の重要性 多要素認証の導入 バックアップ戦略の構築 データ流出が発生した場合の対応 早期発見と影響範囲の特定 関係者への通知 原因究明と対策の実施 法規制への対応 まとめ   1. クラウドにおけるデータ流出の脅威 クラウド環境は、データの保存やアプリケーションの実行において高い利便性を提供しています。 しかし、その利便性がもたらすオープンなアクセス性ゆえに、常にデータ流出のリスクが伴います。 クラウドサービスの利用が拡大するにつれて、データ流出や不正アクセスといったセキュリティ上の脅威も増加しているのが現状です。 ここでは、クラウドセキュリティの基礎を理解し、なぜクラウド環境が攻撃者にとって狙いやすい対象となるのか、その理由を見ていきましょう。     1-1. クラウドセキュリティとは クラウドセキュリティとは、クラウド上のデータやアプリケーションを外部からの攻撃や内部からの不正アクセスから保護するために導入される一連の技術、プロセス、ポリシーを指します。 主なクラウドセキュリティ対策には、以下のようなものがあります。 1. 認証管理 ユーザーが適切な認証手段を通じてのみクラウドリソースにアクセスできるようにするものです。多要素認証(MFA)などの方法が活用され、不正なアクセスを防ぎます。 2. データの暗号化 データが外部に流出しても内容を解読されにくくするため、保存時や通信時にデータを暗号化する方法です。これにより、万が一データが漏洩した場合でも、悪意ある第三者が利用することが難しくなります。 3. アクセス制御 アクセスできるデータや操作内容をユーザーごとに制限する方法です。クラウド環境では複数のユーザーが異なる権限で利用するため、管理者は厳格なアクセス制御を行い、不正アクセスやデータ流出のリスクを減らすことができます。 4. インシデント対応手順 万が一のセキュリティインシデントが発生した場合に備えて、迅速に対応するための手順や復旧計画も重要です。 クラウドセキュリティ対策を適切に行うことで、データ流出や不正アクセスのリスクを大幅に軽減し、クラウド上での安全なデータ管理が可能になります。     1-2. クラウド環境が狙われる理由 クラウド環境ではインターネットを介してデータにアクセスするため、オンプレミス環境(社内に設置されたサーバー環境)と比べて、広範囲のユーザーやデバイスが接続することが可能です。このように、多数のユーザーが様々な場所からアクセスできる利便性は、攻撃者にとっても狙いやすくなることを意味し、攻撃のリスクは高まるといえるでしょう。 また、クラウドサービス事業者は、共通のプラットフォームを多くの顧客に提供するため、クラウドの脆弱性が一度発見されると、他の利用者も同時に被害を受ける可能性があります。たとえば、セキュリティ設定に関するミスや共通の脆弱性を突いた攻撃が行われた場合、一つのインシデントが大規模な被害を引き起こす恐れがあるのです。 さらに、クラウド環境の利用者側の設定ミスやアクセス管理の不備が原因で、データが流出するケースもあります。クラウド環境は利便性が高い反面、細かなセキュリティ設定が求められるため、利用者側も高度なセキュリティ意識を持つことが求められます。 このように、クラウド環境はその特性ゆえにデータ流出やサイバー攻撃のリスクが高く、適切なセキュリティ対策が欠かせないのです。       2. データ流出を防ぐための対策 クラウド環境でのデータ流出リスクに備えるためには、さまざまなセキュリティ対策を講じることが不可欠です ここでは、クラウド環境における具体的なセキュリティ対策について詳しく説明します。     2-1. アクセス権限の管理 クラウド上のデータ流出を防ぐためには、まずアクセス権限の管理が重要です。 アクセス権限の管理とは、各ユーザーに対して「業務に必要な最小限の権限」だけを付与し、それ以外のデータやリソースに対する不要なアクセスを制限することを指します。このように必要最低限のアクセス権限に限定することで、たとえ内部の関係者が誤ってデータにアクセスしたり、外部から不正侵入されたりした場合でも、機密情報への不正アクセスを防ぐことが可能です。 また、役職や業務内容に応じて権限の範囲を柔軟に設定し、定期的に権限の見直しを行うことも重要です。例えば、部署異動や業務内容の変更があった場合、不要となった権限を削除し、新たに必要な権限を付与することでセキュリティリスクを軽減できます。     2-2. データ暗号化の重要性 データ暗号化は、クラウド上のデータを保護するために必須の対策です。 データを保護するために暗号技術を用いて、第三者がデータを解読できないようにします。これにより、たとえ外部からの不正アクセスによってデータが盗まれたとしても、情報が漏洩するリスクを大幅に低減できます。 暗号化の際は、データを保存する時とデータを送信する時に分けた対策を検討しましょう。 データがクラウド上で保管されている状態でも安全を確保しつつ、データがネットワークを通じて送信される際に情報が漏洩しないように保護します。データの保護には、この二重の暗号化対策が有効です。     2-3. 多要素認証の導入 多要素認証は、ユーザーがクラウドリソースにアクセスする際に追加の確認要素を用いることで、セキュリティを強化する手法です。多要素認証の代表的な例として、パスワードに加え、スマートフォンアプリの確認や生体認証(指紋や顔認証など)を組み合わせる方法があります。これにより、たとえ攻撃者がユーザーのパスワードを入手した場合でも、追加の認証がない限りアカウントにアクセスすることができません。 とくに、リモートワークが普及し、クラウド環境へのアクセスがオフィス外からも頻繁に行われるようになっている現在、多要素認証は重要なセキュリティ対策の一つです。多要素認証の導入により、なりすましによる不正アクセスのリスクを抑制することができます。     2-4. バックアップ戦略の構築 バックアップ戦略は、データ流出や破損といった万が一の事態に備えて、迅速なデータ復旧を可能にするための対策です。バックアップを定期的に実施することで、サイバー攻撃や人為的なミスによってデータが消失した場合でも、バックアップデータを基に迅速に業務を再開することが可能になります。 また、バックアップデータをクラウドとは別の場所(オフサイト)に保管する「オフサイトバックアップ」を組み合わせると、クラウド全体が被害を受けた場合にもデータの保全が確実になります。 クラウド環境でのバックアップ戦略を構築することで、万が一の際にも迅速なデータ復旧が可能となり、データの安全性を確保できます。       3. ノーウェアランサムに対抗するために企業が取るべき防御策 クラウド環境に限らずデータ流出が発生した際には、迅速かつ的確な対応が求められます。被害の拡大防止や関係者への通知、原因究明と再発防止策が不可欠となります。 ここでは、データ流出が発生した際に取るべき具体的な対応手順について解説します。     3-1. 早期発見と影響範囲の特定 データ流出を最小限に抑えるためには、流出を早期に発見し、影響範囲を素早く特定することが重要です。これには、セキュリティログのモニタリングや、AIを活用した異常検知システムの導入が効果的です。 こうしたシステムを活用することで、通常とは異なるアクセスや行動を検知し、流出の拡大を防ぐためのアラートを即座に通知することができます。 異常をいち早く発見することで、被害の進行を食い止めることが可能となるでしょう。     3-2. 関係者への通知 データ流出が発生した場合、被害を受けた顧客や社内の関係者へ早急に通知を行うことも必要です。この通知には、流出したデータの内容、影響を受ける範囲、関係者が取るべき対応を含め、詳細かつわかりやすい説明を加えます。迅速かつ誠実な対応を行うことで、顧客の信頼を保ち、さらなる混乱を防ぐことができます。また、通知はできる限り正確で透明性があることが求められます。     3-3. 原因究明と対策の実施 データ流出の原因を徹底的に調査し、再発防止策を講じることも不可欠です。原因究明には、セキュリティログの詳細な分析やシステム全体の見直しが含まれます。たとえば、アクセスルールの改善やセキュリティ対策の強化、必要に応じて新しいシステムの導入を検討することで、同様の事故の再発を防ぎます。こうした根本的な対策を講じることで、今後のリスクを大幅に低減することができるでしょう。     3-4. 法規制への対応 データ流出に関する対応には、各国や地域の法規制に従うことが求められます。例えば、欧州のGDPR(一般データ保護規則)や、日本の個人情報保護法などでは、データ流出時の報告義務や適切な処置を義務付けています。これにより、法的な義務を果たすとともに、企業としての責任を明確にすることができます。法務部門と連携して、法に則った対応を確実に行うことが重要です。         まとめ クラウドの普及に伴い、データ流出のリスクは避けられない課題となっています。しかし、適切な対策を講じることで、そのリスクを大幅に低減することが可能です。また、万が一の流出発生時には、迅速な対応と原因究明を行い、再発防止に努めることが重要です。 クラウドの利便性を享受しつつ、安全性を確保するためには、日々の運用と継続的なセキュリティ強化が欠かせません。       EXOセキュリティのご利用料金はこちら EXOセキュリティの無料トライアルはこちら

ランサムウェアの進化形、ノーウェアランサムとは?その仕組みと被害を確認する
ランサムウェアの進化形、ノーウェアランサムとは?その仕組みと被害を確認する

近年、サイバー犯罪の手法が進化し、従来のランサムウェアからさらに巧妙な攻撃手段が生まれています。その一つが「ノーウェアランサム」です。 この記事では、ランサムウェアとノーウェアランサムの違いや、それぞれの仕組み、そして企業が取るべき防御策について解説します。   目次 ノーウェアランサムとは?概要と特徴 ランサムウェアとノーウェアランサムの基本的な違い ノーウェアランサムが注目される理由 ノーウェアランサムの仕組みと攻撃手法 ノーウェアランサムの攻撃の流れ 主なターゲット 日本国内での被害状況 ノーウェアランサムに対抗するために企業が取るべき防御策 ネットワークセキュリティの強化 データバックアップと暗号化の重要性 従業員教育とセキュリティ意識の向上 まとめ   1. ノーウェアランサムとは?概要と特徴 ノーウェアランサムは、従来のランサムウェアと異なり、ファイルの暗号化ではなく、情報の窃取と公開の脅迫を武器に、企業を脅す新たなサイバー攻撃手法です。 ここでは、ランサムウェアとノーウェアランサムの違いや、なぜノーウェアランサムが新たな脅威として注目されているのか説明します。     1-1. ランサムウェアとノーウェアランサムの基本的な違い ランサムウェアがデータを暗号化し、復号キーと引き換えに身代金を要求するのに対し、ノーウェアランサムはデータを暗号化することなく、その代わりに機密情報を窃取します。そして、窃取したデータ公開を脅迫材料とし、身代金を要求するのです。つまり、ランサムウェアでは、データにアクセスできなくなること=業務停止が最大の脅威でしたが、ノーウェアランサムでは情報漏洩のリスクが脅威となります。     1-2. ノーウェアランサムが注目される理由 ノーウェアランサムによる攻撃は、被害企業に大きな圧力をかけることができます。データの暗号化ではなく情報漏洩が脅威となるため、企業の評判や顧客との信頼関係に甚大な影響を与え、その影響は長期にわたって続く可能性があるからです。 また、ノーウェアランサムへの対応は、従来のランサムウェア攻撃よりも複雑です。データの復旧だけでなく、情報漏洩の防止や影響の緩和、さらには法的責任や規制対応など、多岐にわたる課題に取り組む必要があります。この複雑さが、被害組織にとってより大きな負担となり、結果的に攻撃者の要求に応じざるを得ない状況を生み出す可能性があります。       2. ノーウェアランサムの仕組みと攻撃手法 ノーウェアランサムの攻撃手法は高度化しており、特定のターゲットを狙って巧妙に仕掛けてきます。 ここでは、ノーウェアランサムの攻撃の流れや、どのような企業や組織がターゲットとなるのか、さらに実際に発生した被害について説明します。     2-1. ノーウェアランサムの攻撃の流れ ノーウェアランサム攻撃は、標的型攻撃と呼ばれる手法を多用します。 まず、攻撃者はターゲット企業や組織のシステムに対する徹底的な調査を行い、システムの脆弱性を突きます。 その後、以下のステップで攻撃が展開されます。 1.ターゲットへの侵入 攻撃者はフィッシングメールや不正な添付ファイル、マルウェア感染などの手法を用いて、ターゲットのネットワークに侵入します。とくに、従業員の不注意を狙ったフィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリングによる手法が多く利用されます。また、ゼロデイ攻撃(まだ公表されていない脆弱性を突いた攻撃)も使われることがあります。 2.アクセス権限の取得と横展開 システム内に侵入した攻撃者は、管理者権限を獲得することで、ネットワーク内の複数のデバイスやシステムにアクセスできるようになります。重要なファイルやシステムをターゲットにし、データ搾取のための準備を整えます。 3.重要データの特定と窃取 ノーウェアランサムの最大の特徴は、従来のランサムウェアのようにデータを暗号化するのではなく、機密情報や個人情報などの価値あるデータを特定し、窃取することです。ネットワーク経由で密かに外部に送信を行います。 4.身代金の要求 従来のランサムウェアは、暗号化されたデータの復旧と引き換えに身代金を要求しますが、ノーウェアランサムは、暗号化は行いません。盗み出したデータを公開しない条件と引き換えに、身代金を要求するのです。     2-2. 主なターゲット ノーウェアランサムの攻撃は、金融機関、医療機関、教育機関、製造業、政府機関など、機密性の高い情報を扱う企業や組織を主なターゲットとしています。これらの組織が保有するデータは、公開された場合の影響が甚大であり、攻撃者にとって高い価値を持つからです。     2-3. 日本国内での被害状況 警察庁のレポートによると、2023年ころから日本国内でのノーウェアランサムの被害が確認されています。 2023年上期:9件、2023年下期:21件、2024年上期:14件 被害件数はそれほど多くはありませんが、警察庁でも、ノーウェアランサムを高度な技術を悪用した新たなサイバー攻撃と捉えて注意喚起しています。 警察庁 「令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について 」(令和6年9月19日) また、日本国内で公開されている事例として、兵庫県伊丹市のノーウェアランサム被害が挙げられます。伊丹市が業務委託していた事業者のシステムが不正アクセスを受け、20人分の個人情報が流出したというものです。保存していたファイルを持ち出されたものの、大きな影響はなかったとのことですが、暗号化するランサムウェアに比べて、秘密裏に侵入しデータを盗み出すだけのノーウェアランサムはより手軽に攻撃できるため、今後被害が増えていく可能性があるでしょう。 伊丹市 「委託事業者による個人情報の流出事案の発生について」       3. ノーウェアランサムに対抗するために企業が取るべき防御策 ノーウェアランサムは、企業にとって大きな脅威です。データの暗号化を伴わずに盗み出したデータを公開すると脅すため、単なるバックアップだけでは防ぎきれません。そのため、企業は複合的な防御策を講じる必要があります。 ここでは、具体的な防御策について詳しく説明します。     3-1. ネットワークセキュリティの強化 まず、ネットワークセキュリティの強化は、ノーウェアランサムの攻撃を防ぐための基本的な対策です。企業は、複数の防御層を持つ「多層防御」を採用すべきです。ファイアウォール、侵入検知システム(IDS)、侵入防止システム(IPS)などの技術を導入し、外部からの攻撃をいち早く検知してブロックすることが求められます。 加えて、定期的なセキュリティパッチの適用やソフトウェアのアップデートも重要です。攻撃者は、システムやアプリケーションの脆弱性を狙って侵入を試みるため、脆弱性を迅速に修正することで、未然に侵入を防ぐことが可能です。 また、ネットワークのセグメンテーションも効果的な手段です。ネットワーク内のアクセス権限を細かく分けることで、仮に一部が侵害されたとしても、他の部分への拡散を防ぐことができます。これに対しては、二要素認証やバックアップの認証方法を組み合わせるなどの対策が求められます。     3-2. データバックアップと暗号化の重要性 ノーウェアランサムはデータの公開を脅しに使いますが、企業があらかじめデータを暗号化しておくことで、仮に盗まれた場合でも情報の流出リスクを軽減することができます。暗号化は、重要なデータを安全に保管するための基本的な手段であり、特に個人情報や機密情報に対しては強力な保護策となります。 また、定期的なデータバックアップも依然として重要です。ノーウェアランサムでは暗号化されないとはいえ、データの一部が破壊される可能性も考えられます。攻撃を受けた後に業務を迅速に復旧するためには、バックアップの存在が不可欠です。バックアップデータは、攻撃者がアクセスできないオフラインまたは異なる場所に安全に保存することが重要です。これにより、最悪の事態でもデータを復元し、迅速に業務を再開することが可能です。     3-3. 従業員教育とセキュリティ意識の向上 ノーウェアランサムを含めたサイバー攻撃の多くは、従業員がフィッシングメールや悪意のあるリンクをクリックすることで始まるため、従業員教育は不可欠です。企業は、従業員に対してサイバー攻撃の手法や対策についての定期的なトレーニングを行い、最新の脅威についての理解を深める必要があるでしょう。 トレーニングには、フィッシングメールの見分け方、疑わしいファイルの扱い方、セキュリティ上の疑念を感じた際の報告手順などを含めると効果的です。また、従業員が疑わしい活動を即座に報告できる環境を整えることで、攻撃の初期段階での対応が可能となり、被害を最小限に抑えることができます。生体認証やデバイス認証を用いる場合、そのメリットとリスクについても説明し、紛失や盗難に備えた対応策を徹底することが重要です。 さらに、企業全体でセキュリティリテラシーを高めることも重要です。すべての従業員がセキュリティ意識を持ち、日常的にセキュリティリスクを考慮して行動することが、企業のサイバーセキュリティを強化する大きな力となります。         まとめ ノーウェアランサムは、従来のランサムウェアとは異なり、データの公開を脅しに使う新たなサイバー攻撃の手法です。企業は、この脅威に対して多層的な防御策を講じる必要があります。ネットワークセキュリティの強化、データの暗号化、定期的なバックアップの実施、従業員教育など、総合的な対策を取ることで、被害を防ぐことができるはずです。       EXOセキュリティのご利用料金はこちら EXOセキュリティの無料トライアルはこちら

急速に普及するパスワードレス認証の仕組みとメリット
急速に普及するパスワードレス認証の仕組みとメリット

近年、セキュリティの強化とユーザビリティの向上を目的に、パスワードレス認証が急速に普及しています。 本記事では、パスワードレス認証の仕組みや導入のメリット、導入時の注意点について解説します。   目次 パスワードレス認証とは 基本的な仕組みと種類について 従来のパスワード認証との比較 パスワードレス認証導入のメリット セキュリティの向上 ユーザーの利便性改善 運用コストの削減 パスワードレス認証導入における注意点 技術的な課題 ユーザー関連の課題 運用面での注意点 まとめ   1. パスワードレス認証とは パスワードレス認証は、従来のパスワードによる認証方式に代わり、より安全かつ便利な認証手段として注目されています。 ここでは、その基本的な仕組みや主要な認証手段について解説します。     1-1. 基本的な仕組みと種類について パスワードレス認証とは、従来のようにユーザーがパスワードを入力することなく、別の手段で認証を行う方式です。この仕組みは、パスワードに依存せず、フィッシング攻撃やパスワード漏洩のリスクを軽減することを目的としています。 パスワードレス認証にはいくつかの種類があります。 ・生体認証 生体認証は、指紋、顔、虹彩、声などの身体的特徴を使ってユーザーを識別します。 これにより、パスワードを記憶する必要がなく、個人特有の生体情報によって高いセキュリティを実現します。スマートフォンやパソコンに組み込まれている技術としても広く普及しており、認証手段として便利です。 生体認証のメリットは、各個人に固有の特徴を利用するため、偽造や盗難が困難な点です。ただし、生体情報が一度漏洩すると対応が難しいという課題もあります。 ・FIDO認証 FIDO(Fast Identity Online)は、オンライン認証の新しい標準規格です。 FIDO認証では、ユーザーは秘密鍵を用いた暗号技術で認証を行い、パスワードが外部に送信されることがないため、高度なセキュリティを確保します。また、端末とサービス間での通信を暗号化し、ユーザーの秘密情報を保護します。 FIDO認証の大きな利点は、サーバー側にパスワードや生体情報を保存する必要がないため、データ漏洩のリスクが大幅に減少することです。 ・デバイス認証 デバイス認証では、ユーザーが特定のデバイス(スマートフォンやPC)にログインしていることを確認することで認証を行います。事前に登録され、ユーザーがそのデバイスにアクセスする際に自動的に認証されます。 これにより、端末の紛失や盗難を除いて、非常にスムーズな認証が可能です。 デバイス認証は、ユーザーにとって非常に便利である一方、デバイスの紛失や盗難時のリスク管理が重要になります。 ・マジックリンク マジックリンクは、ユーザーがメールアドレスを入力し、送信されたリンクをクリックすることで認証が行われる方法です。 リンクは一度だけ使用でき、時間制限が設定されていることが多いため、セキュリティを維持しながら簡単に認証を行うことができます。マジックリンクの利点は、ユーザーがパスワードを覚える必要がなく、メールアクセスさえあれば簡単にログインできる点です。 ただし、メールアカウントのセキュリティに依存するため、メールアカウント自体の保護が重要になります。     1-2. 従来のパスワード認証との比較 従来のパスワード認証は、ユーザーがパスワードを覚えたり管理したりする必要があり、複雑なパスワードの作成や定期的な更新が求められました。 しかし、パスワードレス認証は、こうした手間を省くことができ、同時にセキュリティも向上します。 以下に、従来のパスワード認証とパスワードレス認証の主な違いをまとめます。 特性 パスワード認証 パスワードレス認証 セキュリティ パスワード漏洩のリスクあり 高度な暗号技術や生体情報で保護 利便性 パスワードの記憶と入力が必要 簡単かつ迅速な認証が可能 導入コスト 比較的低コスト 初期導入コストが高い場合がある この比較から、パスワードレス認証がセキュリティと利便性の両面で優れていることがわかります。 ただし、導入にあたっては初期導入コストが高くなる可能性があることには注意が必要です。 また、既存システムとの互換性なども、事前に調査しなければなりません。       2. パスワードレス認証導入のメリット パスワードレス認証の導入は、企業やユーザーにとって多くの利点があります。 ここでは、とくにセキュリティ向上、ユーザビリティの改善、コスト削減という3つの主要なメリットについて紹介します。     2-1. セキュリティの向上 パスワードレス認証は、そもそも盗まれるパスワードがないため、フィッシングやパスワードリスト攻撃といったサイバー攻撃のリスクを大幅に削減します。 また、生体情報やFIDOの暗号技術により、外部からの不正アクセスを防ぐことが可能です。 セキュリティ向上の具体例を挙げると、 ・フィッシング攻撃への耐性 パスワードを使用しないため、リンクをクリックし偽のログインページへ飛んだとしても、その後の漏洩を防げます。 ・ブルートフォース攻撃の無効化 パスワードが存在しないため、総当たり攻撃が無効になります。 ・パスワード再利用の問題解消 異なるサービス間でのパスワード再利用によるリスクがなくなります。 ・中間者攻撃への対策 FIDOなどの暗号技術により、通信の傍受や改ざんを防ぎます。 このように、企業の機密情報や個人のプライバシーをより強固に保護することができるでしょう。     2-2. ユーザーの利便性改善 指紋認証や顔認証など、直感的な方法でログインできるため、ログイン操作がより簡単かつ迅速になります。 これにより、ユーザビリティ向上が期待できます。 具体例として以下の点が挙げられます。 ・ログイン時間の短縮 生体認証などにより、数秒でログインが完了します。 ・パスワード忘れの解消 パスワードを覚える必要がないため、忘れる心配がありません。 ・デバイス間のシームレスな認証 同じ認証情報を複数のデバイスで使用可能です。 ・アクセシビリティの向上 視覚や運動機能に制限のあるユーザーでも認証が簡単になります。 これらの改善により、ユーザーのストレスが軽減され、サービスの利用頻度や満足度の向上につながります。   2-3. 運用コストの削減 パスワードレス認証の導入により、パスワードの管理にかかるコストが削減されます。 たとえば、パスワードのリセットやアカウント復旧にかかるヘルプデスクの対応工数を大幅に削減することができるでしょう。また、複雑なパスワードポリシーも不要となり、周知徹底のためのトレーニングを簡素にすることができます。 そのため長期的にみると、これらのコスト削減効果が初期導入コストを上回り、収益性向上につなげることが可能となります。       3. パスワードレス認証導入における注意点 パスワードレス認証の導入にはメリットが多い一方で、いくつかの課題も存在します。 これらの課題を理解し、適切な対策を講じることが成功の鍵となります。 ここでは導入における注意点を見ていきましょう。     3-1. 技術的な課題 パスワードレス認証を導入する際、まず考慮すべきは、既存システムとの互換性やインフラの整備です。 とくに、既存のシステムやアプリケーションがパスワードレス認証に対応していない場合、システムの大幅な改修や追加投資が必要になることがあります。 また、使用する認証手段(例えば生体認証や物理デバイス)によっては、そのデバイスの紛失や破損といったリスクも存在します。これに対しては、二要素認証やバックアップの認証方法を組み合わせるなどの対策が求められます。 さらに、ネットワークの負荷や認証の遅延も技術的な課題の一つです。 パスワードレス認証では、認証サーバーとの通信が必要となるため、インターネット接続の品質や認証速度にも依存します。システムの負荷が増大すると、認証のレスポンスが遅くなり、業務の効率に影響を及ぼす可能性があります。     3-2. ユーザー関連の課題 ユーザーの多様な環境やニーズにも注意が必要です。 生体認証を導入する場合、指紋認証がうまく機能しなかったり、顔認証が光の加減やカメラ性能に依存して動作しなかったりすることがあるかもしれません。 とくに、高齢者や障がい者など、特定の条件下で認証が難しいユーザーに対しては、代替の認証手段を提供することが重要です。これにより、全てのユーザーがスムーズに認証を行える環境を整えることができます。 さらに、ユーザーが新しい認証方法に慣れるまでには一定の時間がかかるため、その間に手厚いサポートを提供し、導入初期におけるストレスを軽減することも大切です。ユーザーインターフェースが直感的であること、導入前に適切な説明を行うことなどが、円滑な移行の鍵となるでしょう。     3-3. 運用面での注意点 運用面においては、従業員やユーザーに対する教育が欠かせません。 パスワードレス認証は従来のパスワード入力とは異なるため、ユーザーにその仕組みや使い方を十分に理解してもらう必要があります。生体認証やデバイス認証を用いる場合、そのメリットとリスクについても説明し、紛失や盗難に備えた対応策を徹底することが重要です。 また、システム管理者は、導入後も定期的にセキュリティの監視を行い、万が一デバイスが紛失した場合の対応手順や、認証システムが正常に機能しているかどうかを確認する必要があります。とくに、大規模な組織ではデバイス管理の負担が増えるため、効率的な管理体制の構築も検討すべきでしょう。 これらの技術的・運用的な課題を事前に把握し、適切に対応することで、パスワードレス認証の導入はより成功に近づきます。         まとめ パスワードレス認証は、セキュリティの向上、ユーザーの利便性改善、運用コストの削減という多くのメリットを提供します。しかし、その導入には技術的および運用面での課題が存在します。 これらの課題に適切に対応していくことで、より安全で効率的な認証システムを実現できるでしょう。       EXOセキュリティのご利用料金はこちら EXOセキュリティの無料トライアルはこちら