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  • 2024.07.17. 2024年版 クラウド型セキュリティサービスの比較



    企業のサイバーセキュリティ対策において、クラウド型のセキュリティサービスが急速に普及しています。

    オンプレミスのセキュリティソフトウェアを自社で管理する従来の手法に比べ、クラウド型ならコストを抑えながらも高度な対策が可能になります。


    本記事では、オンプレミス型とクラウド型の違いを解説し、主なクラウド型セキュリティサービスを比較します。

     

      

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      1.オンプレミス型とクラウド型セキュリティサービスの違い

      従来のセキュリティ対策は、企業がハードウェアやソフトウェアを自社で管理・運用する「オンプレミス型」一般的でした。オンプレミス型は、社内にサーバーやソフトウェアを設置し、専任の管理者が運用を行う方式です。


      一方近年では、インターネット経由でセキュリティサービスを提供する「クラウド型」が注目を集めています。


      クラウド型は、セキュリティベンダーがクラウド上で一元的に運用し、企業はインターネット経由でサービスを利用します。インターネットと個人が使用する各コンピューターの間のクラウド環境に、セキュリティ対策のシステムが構築され、各種セキュリティ対策を行う仕組みです。

       

       

      2.クラウド型セキュリティサービスのメリット

      クラウド型セキュリティサービスを採用することにより、セキュリティ対策のための各種ソフトウェアを自社のコンピューターやサーバー上で管理する必要がなくなります。


      これにより、定期的なメンテナンスや数年ごとの大規模なシステム改修に伴う運用管理業務のほか、災害対策のためのコストなどを、大幅に削減することが可能になります。


      また、常に最新の機能や環境が提供されることや、必要な時に必要な分だけ利用することができること、ビジネス環境の変化に合わせて柔軟に対策を変更させることができるなど、オンプレミス型の環境では実現できなかったことにも、対応できるようになるというのもメリットといえます。

       

       

      3. セキュリティサービスを比クラウド型較するポイント

      企業がクラウド型セキュリティサービスを導入する際には、以下の3点を重視して比較検討することが大切です。

       

       

      3-1. ITに不慣れでも導入・操作が簡単にできること


      ITリソースが限られる中小企業においては、専任のセキュリティ担当者を配置することが難しい場合が多くあります。そのため、ITに不慣れな方でも簡単に導入・操作できることが求められます。


      たとえば、社員PCへのインストールが必要な場合にも、ユーザーに送信されたメールの指示に従う仕組みが用意されていれば、自動で導入が完了するため、IT担当者の立ち会いなどは不要となります。


      また、すべての操作画面で専門用語を使わず、直感的な表現で知りたい情報を簡単に探せるように構成されていれば、IT担当者はもちろんユーザーに負荷がかかることもありません。

       

       

      3-2. セキュリティ機能が充実していること

      一方で、近年のサイバー攻撃は高度化・多様化しており、従来のウイルス対策だけでは不十分です。

      ランサムウェア、マルウェア、フィッシングサイト、データ漏洩など、さまざまな脅威から企業を守らなければなりません。


      たとえば、管理者のダッシュボードで社内PCを自動で一元管理することができれば、問題が発生してもすぐに対処できます。ダッシュボードを使って不正サイトにアクセスしたPCを判別できれば、社員へのセキュリティ指導に活かすこともできます。


      万が一、マルウェア(ウイルス等)が発見された場合、管理者に自動通知されるため、ウイルス感染の見落としを防ぐこともできるでしょう。その他、個人情報や機密データ保護やUSBメモリでのデータ持ち出し防止、画面キャプチャの制御などの機能があれば、不要な情報漏洩を防止することができます。


      各企業のニーズに合わせて、必要十分なセキュリティ機能が備わっているかどうかを検討しましょう。

       

       

      3-3. 低コストで導入できること

      クラウド型セキュリティサービスの大きなメリットは、従来のオンプレミス型に比べて、ITコストを大幅に削減できる点にあります。


      ユーザー数やデバイス台数に合わせた月額料金となっていることが多く、初期導入費用はもちろん、ランニングコストを抑えられるのがクラウド型の特徴です。また、ユーザー数が増えた場合も、柔軟に追加や変更が可能です。


      中小企業の場合は、限られたIT予算の中で最大限の効果が得られるコストパフォーマンスの良さが重要になります。

      以上の3点を軸に、企業の実情に合わせて最適なクラウド型セキュリティサービスを選ぶ必要があります。

       

       

      4. セキュリティサービスを比クラウド型較するポイント

      中小企業向けに提供されている、代表的なパソコン用クラウド型セキュリティサービスを紹介します。

       

       

      4-1. ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス


      販売会社:トレンドマイクロ株式会社

      価格:要問合せ

      ライセンス:1~

      対応するデバイスのOS:Windows、MacOS、Android、iOS

      特徴:中小企業・中堅企業に適したクラウド型のセキュリティソフトです。

    •    中小企業や中堅企業で求められているセキュリティ対策がしっかりと備わっています。


      現場が求める「速さ・防御力」と、管理者が求める「導入・管理のしやすさ」のどちらにもこだわった製品です。

    • 情報セキュリティ管理を他の業務と兼務する多忙な管理者に支持されています。1台から従業員の増減に合わせて柔軟に導入台数を変更できます。

       

       

      4-2. ESET PROTECT Entry

      販売会社:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

      価格:5,950円/年(ライセンス台数6-10台の場合の1ライセンス当たり)

      ライセンス台数:6~

      対応するデバイスのOS:Windows、MacOS、Linux、Android、iOS

      特徴:マルチプラットフォーム対応でLinuxにも対応しているクラウド型セキュリティソリューションです。


      マルウェア対策、ネットワーク保護、迷惑メール対策などエンドポイントに求められるさまざまなセキュリティ機能を搭載しており、軽快な動作と高い検出力、低い誤検知率が評価機関から高い評価を受けています。

       

       

      4-3.EXOセキュリティ

      販売会社:株式会社 JIRAN JAPAN

      価格:5,000円/月(税別・50ユーザーまで使い放題)

      ライセンス台数:1~

      対応するデバイスのOS:Windows、MacOS

      特徴:法人向けのクラウド型総合エンドポイントセキュリティソフトです。

    •    クラウド型なので専用のサーバーは不要でウェブベースのシステムで管理を行います。


      基本機能はAvira社のワクチンエンジンをベースとしたアンチマルウェア機能で、ウイルスやランサムウェアを防御、悪意のあるサイトへのアクセスブロックなどのセキュリティ対策を行います。


      さらに必要に応じて、暗号化されていない個人情報の検出、外部ストレージへのファイル保存の制御などの情報漏洩対策にも対応できるオプションを追加することもできます。

       

       

       

      まとめ

      クラウド型セキュリティサービスは、中小企業でも手軽にセキュリティ対策を講じることができるというメリットがあります。使いやすさ、機能性、コストパフォーマンスなどを比較し、企業の規模やニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。


      とくに総合エンドポイントセキュリティであるEXOセキュリティでは、アンチウイルスと情報漏洩対策のどちらにも対応できるため、一度導入することですぐオールインワンセキュリティを実現できます。


      さらに、クラウド型エンドポイントセキュリティであるため、最初に基本機能であるアンチウイルス対策を利用し、その後必要に応じて、外部ストレージへの保存制御や強制暗号化などの情報漏洩対策を追加で利用することも可能です。