2022.01.05.
リモートアクセス環境におけるセキュリティの重要性とは?リスクや対応策を解説します
緊急事態宣言解除から3ヶ月ほど経ちました。通常出勤のスタイルに戻す企業もあれば、リモートワークが定着し、継続している企業も見受けられます。ここ数年で、リモートワークや在宅ワークが浸透していきました。この背景を推し進めた要因の1つが「リモートアクセス環境」の向上です。
「リモートアクセス」はインターネット回線を介して、遠隔地から社内のパソコンにアクセスできる仕組みです。時間や場所を選ばないリモートアクセスは、さまざまなワークスタイルに柔軟に対応できる方法の1つとして、政府や多くの企業が推進してきました。
リモートアクセスは便利ですが、その反面セキュリティのリスクも懸念されています。リモートアクセスを狙った攻撃も、2019年から2020年までの1年で3.4倍増えたという調査結果も出ています。(※総務省・サイバー攻撃に関する最近の動向)
企業だけではなく、そこに在籍する従業員ひとりひとりがリモートアクセス環境におけるリスクとセキュリティ対策を意識し、向き合っていく必要があります。
この記事では、リモートアクセス環境におけるリスクとセキュリティについて紹介していきます。
1. リモートアクセスとは
リモートアクセスとは、遠隔地からインターネットを介して、特定のコンピューターにアクセスすることです。
自宅や外出先から社内PCに接続することで、出社しなくても、社内と同じインターネット環境で業務をすることができます。
リモートアクセス環境を構築することで、在宅でも仕事ができるので、時間や場所に縛られないのもメリットです。
1-1. リモートアクセス環境におけるリスク
リモートアクセス環境を構築することで、時間や場所を選ばず業務を行うことができます。しかし社外で業務を行なえる自由さとは裏腹に、セキュリティ対策が甘いと、思わぬリスクを被る可能性があります。
ここからは、リモートアクセス環境で起こりうるリスクについて紹介していきます。想定される主なリスクは以下の通りです。
・不正アクセスのリスク
・データが改ざんされるリスク
・ウイルスに晒されるリスク
・パスワードや端末紛失のリスク
1-2. 不正アクセスのリスク
リモートアクセス環境では、アクセスが出来れば、誰でも社内PCを扱うことができてしまうため、データの改ざんや情報漏洩のリスクの可能性があります。不正アクセスの被害に遭うと、自社だけではなく、取引先の情報まで漏れてしまう恐れがあります。
そうなった場合、会社は問題解決や他社への対応に追われてしまいます。生産性が低下するだけではなく、最悪の場合、会社のイメージダウンにつながりかねません。
1-3. データが改ざんされるリスク
不正アクセスによって起こる二次被害として、データの改ざんがあります。業務で使用している社内サーバーに侵入し、虚偽の情報に書き換えられてしまう恐れがあります。企業側にそういった意図がなくても、ユーザーに誤った情報を提供してしまい、企業の信頼を落としてしまいます。
1-4. ウイルスに晒されるリスク
社内では徹底したセキュリティ対策を行ったとしても、リモート端末のセキュリティが甘いと、ウイルスに感染してしまう可能性があります。
例としてランサムウェアといった身代金要求型のウイルスを使用したサイバー攻撃があります。ランサムウェアに感染すると、パソコンに保存したファイルやハードディスクが暗号化されてしまい、ファイル復号のための身代金を要求してきます。
1-5. パスワードや端末紛失のリスク
情報の流出経路は通信問題だけではありません。人的要因として、パスワードや端末紛失があります。従業員が出先でスマホやタブレット等の端末を紛失してしまった場合、それを拾った人によって情報が流出したり、悪用されてしまうことがあります。
リモートデスクトップにおいても、パスワードなどのログイン情報が漏れてしまうと、そこから社内サーバーに侵入される可能性があります。誰かが拾っても悪用できないように、VPN接続の利用や指紋認証、二重パスワードなどの対策がありますが、それ以前に社員ひとりひとりがセキュリティ意識と責任を持って業務に取り組むことが、人的ミスを防ぐ一番の方法と言えます。
2. リモートアクセス環境に必要なエンドポイントセキュリティ
ここからは近年注目されているエンドポイントセキュリティについて紹介します。「エンドポイント」とは、「末端」「終点」を意味し、セキュリティ用語では、ネットワークの接続されている末端の機器、つまりPCやスマートフォン、タブレットのことを指します。
たとえ社内のセキュリティを徹底していても、リモート端末側のセキュリティが甘いとさまざまリスクを被ることになります。
「エンドポイントセキュリティ」はこれらのエンドポイント、あるいはエンドポイントに保存している情報をサイバー攻撃から守るためのセキュリティ対策です。
3. エンドポイントセキュリティと従来のセキュリティソフトの違い
エンドポイントセキュリティと、ウイルス対策などの従来のセキュリティソフトは何が違うのでしょうか。結論から申しますと、エンドポイントセキュリティは「出口対策」、従来のセキュリティ対策ソフトは「入口対策」の役割を担っていると言われています。
従来のセキュリティ対策は、マルウェアによる内部ネットワークへの侵入を防ぐ対策を中心に行われていました。あらゆる攻撃を受けても侵入されないように、ファイアウォール、スパムフィルター、IDS(不正侵入検知)、IPS(不正侵入防御)などを駆使し、ゲートウェイ(入口)で外からの侵入を検知し、マルウェアなどのウイルスの侵入を事前に防ぐことに注力していました。
しかし、IT技術の進歩とともにサイバー攻撃が巧妙化したことや、「働き方改革」によるリモートワークが推進され、会社の情報を社外で取り扱うことになったことなどを背景に、出口対策が重要視されるようになりました。
「出口対策」とは「侵入されることを前提とした対策」で侵入が防げなかった場合を想定し、侵入後の情報漏洩を防ぐことを目的としています。外部からの侵入には、ファイアウォールなどで「入口対策」を、内部から情報漏洩を防ぐためにエンドポイントセキュリティで「出口対策」を行い、これらのセキュリティを併用して対策する必要があります。
4. エンドポイントセキュリティ対策なら「EXOセキュリティ」が安全
エンドポイントセキュリティ対策ですが、実際に導入するとなるとどのツールを選べばいいのか迷うと思います。
今回おすすめしたいエンドポイントセキュリティ対策ツールは、「EXOセキュリティ」です。
「EXOセキュリティ」は、様々なセキュリティの脅威に対応することができ、運用管理も簡単なため、セキュリティ担当者が不在の企業でも導入が可能となっています。
主な特徴としては5つ挙げられます。
・AIとクラウド分析技術を活用したアンチマルウェア遮断技術
・新種のランサムウェアから安全に保護
・悪質なサイトへのアクセスを遮断、ブロック
・リモートワークのセキュリティ対策
・低価格で簡単に導入可能
他にもたくさんの特徴があり、「EXOセキュリティ」はエンドポイントセキュリティ対策において必要な機能を十分に網羅しているためおすすめです。
今なら無料でお試しができますので、エンドポイントセキュリティ対策に関心のある方はぜひ試してみてください。
まとめ
今回はリモートアクセスにおけるリスクとセキュリティについて紹介しました。
リモートアクセス環境は便利で、多様化するワークスタイルに必要な技術です。しかし、社外で情報を扱う以上、さまざまなセキュリティリスクがついてきます。常に最新の情報を取り入れ、自社にあった最適なセキュリティ対策を講じる必要があります。
安全なリモートアクセス環境で業務を効率化していきましょう。