パソコンやスマートフォンを使っている際に、急にサポート警告メッセージが表示され、不安に感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このようなメッセージは、見た目が本物の警告メッセージに似ているため、つい連絡をしてしまい被害に遭う方が増えています。
本記事では、サポート詐欺について詳しく解説し、身を守る方法や、安全なセキュリティ対策ソフトでの対策についても解説していきます。
サポート詐欺警告とは、パソコンやスマートフォンの画面に、ウイルスに感染したかのような警告メッセージが表示され、電話番号に連絡を促すなどの手口を指します。
記載された電話番号にかけると、偽のサポートスタッフが偽の問題があることを指摘し、有料での修復やソフトウェアのインストールを勧めることで、被害者からお金をだまし取る詐欺行為が行われています。
しかし、サポート詐欺警告が表示された場合でも、冷静に対処すれば被害を避けることができます。警告メッセージが本物かどうか確認したり、不審な電話番号にかけないようしたりするなど、予め対策を講じることが重要です。
引用:サポート詐欺」に関する相談と契約購入金額の平均金額の年度別推移
2022年2月に公表された国民生活センターの報告書「そのセキュリティ警告画面・警告音は偽物です!「サポート詐欺」にご注意!!-電話をかけない!電子マネーやクレジットカードで料金を支払わない!-」によると、
全国の消費生活センターには毎年5,000件以上のサポート詐欺に関する相談が寄せられており、被害者が支払う契約購入金額の平均は年々高額化しています。また、最近ではプリペイド型電子マネーを使った被害も増え、高齢者が被害に遭うことが多くなっています。
サポート詐欺の手法には、3つあります。1つ目はブラウザに警告メッセージが表示される方法、2つ目は偽のサポート窓口を装う電話番号への連絡を促す方法、そして3つ目は不正なソフトウェアのインストールを促す方法です。
「サポート詐欺」を狙った悪意のあるWebサイトにアクセスすると、偽の警告メッセージが表示されます。具体的には、「お使いのデバイスはマルウェアに感染しています」「ウイルスに感染しました」「個人情報が漏洩しています」などがあります。
これらの警告メッセージは、多くの人が不安を感じるように煽るために用いられます。しかし、実際にはウイルス感染や個人情報の漏洩はしていない場合がほとんどであり、これらのメッセージに騙されて不必要なソフトウェアのインストールや料金支払いを行わないように注意が必要です。
サポート詐欺では、偽の「サポート窓口」を装った電話番号を提示し、「マルウェアが検出された」などの嘘を伝え、被害者に不必要な支払いを要求します。
また、警告メッセージに記載された偽の「サポート窓口」に連絡すると、リモートデスクトップアプリのインストールを促され、第三者からのパソコン操作が可能になり非常に危険です。
不正なソフトウェアをインストールさせる目的は、被害者のコンピュータにアクセスし、お金をだまし取るためです。
この手法は、偽の警告メッセージや偽のサポート窓口を利用して被害者に不正なソフトウェアのインストールやリモートアクセスを許可させ、被害者のコンピュータを操作する狙いがあります。
悪質なプログラムをインストールしてしまった場合、個人情報などのデータを盗み取り、不正な利用をされたり、お金をだまし取られたりします。
これまで解説してきたとおり、サポート詐欺は被害者を狙う手口として大きな被害をもたらしています。そこで、今回はサポート詐欺から身を守るための方法について解説します。
Webサイト閲覧中に表示される警告メッセージを無視することが重要です。セキュリティ対策ソフトを導入している場合でも、ブラウザを使用している最中にウイルス感染やハッキングを受けた際に警告メッセージが表示されることはありません。
したがって、ブラウザを利用中に表示される警告メッセージは偽物である可能性が高いため、冷静に対処することが重要です。
基本的には、警告メッセージが表示されているポップアップの「✕」ボタンを押して、タブまたはブラウザを閉じれば問題ありません。
警告メッセージが表示された場合、焦って記載されている電話番号へ連絡するのは避けましょう。なぜなら、警告メッセージに記載された内容は虚偽であり、サポート窓口も公式ではないからです。
もしも電話番号にかけてしまった場合、サポート窓口を名乗る人物の日本語がたどたどしい場合や、不自然な点がある場合は注意が必要です。少しでも違和感を感じた場合は、すぐに電話を切りましょう。
また、警告メッセージに表示された電話番号をインターネットで検索するのも有効な対策です。検索してみると、その電話番号が犯罪に関係していることが情報サイトなどで明らかになっている場合があります。
セキュリティ対策ソフトを導入することで、サポート詐欺による被害を未然に防ぐことができます。セキュリティ対策ソフトは、ウイルスやマルウェア、フィッシング詐欺などの不正なアクセスや攻撃からパソコンやスマートフォンを保護するためのソフトウェアです。
そのため、サポート詐欺のような不正なアクセスを受けるリスクを大幅に軽減することができます。また、セキュリティ対策ソフトによっては、導入が簡単で低コストで導入できる製品もあるため、手軽にセキュリティ対策を強化することができます。
前述のとおり、サポート詐欺によって個人や会社の情報が危険にさらされることがあります。そこで、サポート詐欺対策として、安全なセキュリティ対策ソフトを導入すればリスクを低減できるでしょう。
セキュリティ対策ソフトには、疑わしいサイトへのアクセスを遮断する機能があります。具体的には、疑わしいサイトや悪性コード流布サイト、悪質サイトへのアクセスを遮断します。また、社内で必要のないサイトを個別に指定して、遮断することも可能です。
もし悪意のあるサイトにアクセスしてしまった場合、管理者設定からアクセスサイトを5分以内で反映可能にします。また、もし誤ってボタンをクリックして何かをダウンロードしてしまった場合は、プログラムの削除や最近追加されたプログラムを確認できます。
情報システム部がない中小企業でも、ITリテラシーが低い方でも、簡単に導入が行えるセキュリティ対策ソフトを選定しましょう。直感的でわかりやすいUIを採用しているため、必要な情報を簡単に探したり、セキュリティの設定をしたりすることが可能です。
導入が簡単なものですと、ユーザー登録を行い、社員のPCにインストールするだけでセキュリティ対策が行えます。
月額5,000円から導入可能なセキュリティ対策ソフトもあるため、中小企業様でも手軽に導入が可能です。
高額な費用がかかる一般的なセキュリティ対策ソフトと比較しても、は低コストでありながらも、充実したセキュリティ機能を提供している製品もあります。中小企業様にとって、コストを抑えたセキュリティ対策を実現するためにおすすめです。
本記事では、サポート詐欺警告の概要や被害実態、手法や対策方法について解説してきました。サポート詐欺の被害に遭わないためにはサポート詐欺について認識を持つことが大切です。また、セキュリティ対策を徹底することで、被害を未然に防ぐことができます。
セキュリティ対策ソフトには、充実したセキュリティに関する機能があり、安心して利用することができます。セキュリティ対策を強化したい企業には、セキュリティ対策ソフトを導入することがおすすめです。